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【五輪の直】卓球・水谷隼“充電完了”卓球と距離を置いた期間「将来にも必ず生きる」

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スポーツ報知

 電話越しに久々に聞く声に安どした。先日、卓球の水谷隼(30)=木下グループ=に近況を取材した。緊急事態宣言の影響で都内のナショナルトレーニングセンターや、神奈川県内にある所属の練習場が閉鎖。今月14日に個人練習を再開したばかりだった。ほぼ外出せずに自宅で過ごした約1か月半はラケットも握らなかったが「不安? 全くないですね。感覚はやれば戻るので」と平然としていた。  うれしい言葉も聞けた。「自粛中は常に卓球をやりたいなって気持ちはありました」。昨年1年間、過酷な五輪代表選考レースを戦った。目や腰の不調で納得のいくプレーができず、重要な大会が突如中止される不運にも見舞われた。全日程終了後には「卓球をしている時が何よりもつらかった。半年ぐらい、卓球はいいかな」と苦しげな表情で語ったこともあっただけに、改めて競技への前向きな思いを知ることができた。  あえて卓球と距離を置いた期間は、室内でのトレーニングを継続しつつ、長女とテレビゲーム「星のカービィ」のソフトを買って一緒に遊ぶなど、家族との時間を大切にした。さらにライブ配信アプリ「17 Live」を通したファンとの交流やモバイルゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」の大会を主催。海外遠征や試合が続く普段ではできないことで、「ファンのみなさんとリアルタイムで時間を共有できたことは大きかった。将来にも必ず生きると思う」と刺激を受けた。  当面は大会の開催が見通せない状況だ。卓球は室内競技の上、わずかな風がプレーに影響するため、窓を開けたままにすることもできない。11月開幕を決めたTリーグも新型コロナの感染防止策に苦慮している。水谷も「何ができるのか、難しいですよね。マスクをしたままプレーすることはできると思いますけど…」と悩み、「再開が遅くなる競技になる可能性はあると思ってます」と覚悟する。  まずは「みんなが安全に暮らせるようになっていかないといけない」。試合が再開できる環境が整った時、“充電期間”を経た水谷は、最高のプレーを見せてくれるはずだ。  ◆林 直史(はやし・なおふみ)1984年8月22日、愛知県生まれ。35歳。明大から2007年入社。プロ野球、サッカーなどを経て17年から五輪競技担当。18年平昌五輪を取材。柔道、卓球、スピードスケートなどを担当。

報知新聞社

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