【香港カップ】矢作師「素晴らしい馬と巡り会えた」レース後コメント
12日、香港シャティン競馬場で行われたG1・香港カップは、日本のラヴズオンリーユーがゴール前で抜け出し、見事に有終Vを決めた。2着にもヒシイグアスが入り、日本馬のワンツーで香港国際競走のトリを締めた。 香港カップ、レース後コメント 1着 ラヴズオンリーユー 矢作芳人調教師 「アメリカからアンカレッジ経由で香港に移動した時は少し調子が落ちてしまい正直心配したのですが、それを立て直した彼女自身とスタッフには尊敬の念しかありません。これで引退してしまうのは寂しいのですが、彼女の子どもを早く見たいという気持ちも大きいです。本当に素晴らしい馬と巡り会えて調教師として感激しています。多くの応援をいただきありがとうございました」 2着 ヒシイグアス J.モレイラ騎手 「堀調教師が良い状態だと言っていたので楽しみにしていました。レースでは粘り強く構えて、残り600メートルあたりで仕掛けると良い反応を見せてくれました。残り300メートルあたりで内にもたれてしまったのが残念でしたが、G1を獲る力のある馬だと証明してくれたと思います」 土明充生調教助手 「初の海外遠征で、多少慣れるのに時間が掛かりましたが、その中でもよくあの着差で頑張ってくれたと思います。レースに関しては、大外枠は不利だと考えていたため、ロスなく運んでほしいという指示でした。位置取りは思ったより後ろからになったものの、直線では作戦通り、馬場の荒れた内を避けて外から脚を使ってくれました。着差が着差だけに、勝ってほしかったです」 6着 レイパパレ C.スミヨン騎手 「良い走りでしたが、コーナーで不利があったのが残念です」 高野友和調教師 「馬はよく頑張ったと思います。スタートで少し後手を踏み、馬群の中で競馬をすることになったことは、いつものレイパパレのレースとは違う形でした。折り合いについては気にしていたほどではなく、ギリギリ我慢できていたけれども、進路を遮られたところから末脚を発揮するには至らなかったです。でも、諦めずに頑張ってくれました」 レース結果、詳細は下記のとおり。 12月12日、香港シャティン競馬場で行われた香港国際競走8R・香港カップ(G1・3歳上・芝2000m・12頭立て・1着賞金1710万香港ドル=約2億5650万円)は、川田将雅騎乗、ラヴズオンリーユー(牝5・栗東・矢作芳人)が、前走のブリーダーズカップフィリー&メアターフに続いて、海外G1を連勝した。2着にヒシイグアス(牡5・美浦・堀宣行)、3着にロシアンエンペラー(せん4・香・B.シン)が入った。勝ちタイムは2:00.66(良)。 日本から参戦したC.スミヨン騎乗、レイパパレ(牝4・栗東・高野友和)は6着に敗れた。