名前に「マツ」付く「松グループ」からの詐欺の電話に注意 大阪府警が銀行員に「特殊詐欺」防ぐ講習会
特殊詐欺の被害が全国的に相次ぐ中、大阪府警吹田署は10日、池田泉州銀行の職員に向け、被害を防ぐための講習会を開催しました。 吹田署管内の特殊詐欺の被害は大阪府内66署の中でワーストで、今年に入ってからすでに122件(うち未遂5件)の被害が確認されていて、被害総額は1億8000万円にのぼります。 中でも「お金が返ってくる」などをウソを言って、ATМで現金を振り込ませてだまし取る「還付金詐欺」の被害が半数を占めていて、10日に開かれた講習会では、吹田署の川畑慶和署長が、池田泉州銀行の職員およそ20人に対し、手口の特徴や防止策を説明しました。 吹田署管内で確認された還付金詐欺の被害63件のうち、9割は同一グループによる犯行とみられ、いずれも「マツモト」「マツダ」など「マツ」がつく氏名で、吹田市職員を名乗っていたほか、丁寧な語り口調が特徴だということです。 吹田署は、この犯行グループを『松グループ』と呼び、警戒を強めていて、川畑署長は「高齢者が携帯電話を使用しながらATMを操作していたら、まずはATMから遠ざけ、電話を切らせる。ATMの操作理由を質問し、『還付金を受け取るため』などと話した場合、被害に遭っている可能性があるので警察に連絡してほしい」と呼びかけました。