「最大75%の女性が一度は膣カンジダにかかる」?! 膣のかゆみの原因・対処法を米婦人科医が解説
膣のかゆみはなかなか相談しづらく、厄介であることがほとんど。そのため医師に診てもらうことが重要だと分かっていても、自分で対処しようとする人も多い。 【写真】デリケートゾーンをお手入れ! iHerbで見つける「フェムケアグッズ」 膣のかゆみの要因は、鈍いカミソリや洗浄力が強い石鹸による炎症といった比較的軽度なものから、細菌性腟症や性感染症といったより深刻な病気まで、さまざまな可能性がある。そのため、安易に市販薬に手を出す前に、必ず婦人科医に診てもらうことを推奨する。 テキサス州の病院、Houston Methodist Hospitalで勤務する産婦人科医のメイ・K・ボーチャルドは「基本的に医師の診断を受けて要因が分かるまで、もしくはカンジダ膣炎など以前にもかかった経験があり確証がある場合を除き、自分で治そうとしない方がいい。ひとつの対処法で症状が改善されない場合は市販薬や自己流の治療法をあれこれと試さずに、病院に行きましょう。原因をきちんと特定してから、市販薬や自宅での治療法を案内します」とアドバイスする。 深刻な病気の可能性もあるので、きちんと診断を受けるべきだ。例えば、年間370万人のアメリカ人が感染する性感染症のトリコモナス症に罹っている可能性があり、その場合、治療には強力な抗生物質を必要とする。またなかなか治らない潰瘍と伴うかゆみは、単なる膣の炎症ではなく外陰がんの可能性もあるので、注意が必要だ。 しかし、医師の診断により自宅での治療を勧められた場合は、解決法は思いのほかシンプルかもしれない。疑問や知りたいことはたくさんあるはず。そこで、知っておくべき知識を紹介する。
膣のかゆみは誰にでも起こるもの?
具体的なデータはないが、婦人科医によると、想像以上に発生頻度は高いという。婦人科医のジェニファー・ワイダー医師は「よくあることです。膣のかゆみは、ほとんどの女性が経験するもの」と話す。 フロリダ州の病院、Winnie Palmer Hospitalの産婦人科医、クリスティーン・グリーブスも同意見だ。カンジダ膣炎の発症データを見るだけでも、膣のかゆみがどれだけ頻繁にあるものかが分かると話し、「最大75%の女性が人生で一度は膣カンジダにかかるとされており、それ以外にも膣のかゆみを感じる要因はたくさんある」と説明する。