“パワハラ町長” 病気の職員に 「おまえ死んだら香典いくら?」 “現役職員”が被害を明かす
井俣町長は、「Aさんの保険金で、新たな人を雇えないか」と発言していました。 “パワハラ被害”を訴える職員Aさん(今月) 「恐怖心もありましたね。心の中では、非常に辛かったですね。ひどいこと言われているなと思いながらも、その場を早く切り抜けたいという思いが、すごく強かったので」 こうした井俣町長の不適切な発言は、公的な文書にも記載されていました。
2021年11月、事業に関する町長との打ち合わせ内容が記載された“行政文書”には、「『おまえは、俺の言っとる意味が分かって答えとるんか』と怒鳴りながら、机を2度、強く蹴り上げた」と書かれていました。 去年12月、この文書に対して井俣町長は―― 「(相手が)“恐怖を感じた”という記載がありますので、そういった意味では、(パワハラに)該当する可能性が十分にあるというふうに思っています」と、事実は認めたものの、強く蹴った覚えはないと答えていました。
この文書を作成した職員Bさんにも、今月、話を聞くことができました。 “パワハラ被害”を訴える職員Bさん 「『おまえは、おれの言ってる意味がわかって答えとるんか』っていうのを、結構大きな声で言いながら激高したというか、本当に怒ってしまって。その時に、町長室の机を思いっきり蹴った」 この日からBさんは、自身の体調に変化を感じたといいます。 “パワハラ被害”を訴える職員Bさん 「役場に来る時も、駐車場で車から降りる時が、勇気がいる。“行くぞ”と思わないと、降りられない。最後、階段上る時も、深呼吸を何回かしてから、“よし”と思って出勤するというのが、半年ぐらい続きました」
3年前から繰り返されていた、町長の不適切な言動。パワハラを訴える職員がいるなか、12日、町長は自身の進退について… ――町長の進退について、あらためてお伺いしたいが? 東郷町 井俣憲治町長 「進退のみについては、別に考えていることはないですし」 ――ハラスメントが認定された場合の、進退については? 東郷町・井俣憲治町長 「個別取材は対応しないって、お願いしているじゃないですか。お越しになられると、また混乱しますので、(第三者委員会の)報告書が出て、議会終わりに…」 第三者委員会の結論が急がれます。