“社会にある母親像”に対して「夫婦で闘おう」と言い続けてくれた夫はスーパーマン
妻 大塚恵[44]ジャズベーシスト おおつか・めぐみ◆1980年、兵庫県生まれ。2006年、北海道大学大学院工学研究院修了後、ボッシュに入社。エンジンECUのパラメーター開発などを担当。6年後に退職して関西に戻り、演奏活動を開始。バンド「大塚恵パンゲア」として24年に初アルバム「Spontaneously」をリリース 夫は前職の同期。みんな仲が良く、飲み続けて24時間ぐらい一緒にいたことがありました。うとうとした時に「その人と結婚した方がいい」と言われる夢を見たんです(笑)。それで付き合ったけど、当時の夫は子どもっぽく思えて1週間で別れました。 でも彼は優しくて穏やかで、いつの間にか無くてはならない存在になっていた。仕事によって自分軸が強化されていっていて、その仕事観に私も影響を受けています。大きな喧嘩をしないために、少しでもモヤモヤすることがあったら思っていることを全て言い合うようにしています。 かつては、私と夫の仕事の時間帯がかぶりそうになると、周りから夫の仕事を優先するよう提案されたこともありました。でも、そういう「社会にある母親像」に対して「夫婦で闘おう」と言い続けてくれたことも嬉しい。 夫のスーパーマン的サポートのおかげで今の活動がある。私にも子どもたちにも大きな愛を向けてくれて本当に幸せです。いつもありがとう。 (構成・山本奈朱香) ※AERA 2024年12月2日号
山本奈朱香