松田昇大、舞台「HELI-X」で新たなる挑戦へ これまでの経験とこれからのこと
2019年11月に『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage-trac.1-、2020年2月に「27 -7ORDER-」に出演し、注目を集める若手俳優の松田昇大。 【写真を見る】松田昇大インタビューカット 2020年12月3日(木)に開幕する舞台「HELI-X」で、自身3度目の舞台出演を果たす。 舞台「HELI-X」は、毛利亘宏脚本、西森英行脚色・演出の新プロジェクト。第三次世界大戦後の極東の島国「大和」を舞台に、特殊能力に目覚めた“HELI-X”たちが描かれる同作で、松田はHELI-X犯罪を取り締まる「螺旋機関」所属のシュンスイを演じる。 2.5ジゲン!!では、松田に単独インタビューを実施。本作への意気込み、これまでの経験で得たもの、現在地と今後の目標について聞いた。
舞台「HELI-X」の見どころ、意気込み
ーー今回演じられる「シュンスイ」はどんな人物なのでしょうか? 僕が演じるシュンスイは、螺旋機関というところに属する人物です。実は元女性で、ある大きな理由で男性にTRANS(トランス=遺伝子工学技術による性別変更手術)しました。 一見陽気で、螺旋機関の中ではテンションが高くて表情豊かな方でよく喋るのですが、性格は悪いです(笑)。 ーー性格が悪い(笑)。螺旋機関、TRANSなど特殊な用語が出てきますね。 少し世界観の話をすると、TRANSの際に何らかの理由で、さまざまな特殊能力を持つミュータントがまれに生まれます。この能力者が”HELI-X”と呼ばれるんです。 螺旋機関は、軍の中でもHELI-Xの犯罪を専門に取り扱う組織です。基本的にはHELI-Xで構成されていますが、中には能力を持たない人もいます。 HELI-Xである無しにかかわらず、僕の演じるシュンスイも含めて、登場人物はそれぞれに大変な過去があったり強い思いを抱いていたりします。キャラクターたちの思いと不安定な社会情勢などが組み合わさって、この舞台のストーリーが作られていくんです。 ーー少しお話を聞いただけで、本当に面白そうです。脚本の毛利さんと脚色・演出の西森さんとは初めてになりますね。まず、脚本を読まれた第一印象は? 「めちゃくちゃ面白い!」です。お二人の他の舞台も拝見したのですが、本当にすごく面白くてわくわくしました。お二人の作られる舞台に出られるんだと、心から光栄に思っています。 それから、「今の自分が出たかった舞台、演じたかった役だ」と感じました。 これまで演じた2つの役とは全く違う方向性のキャラクターですし、一人一人全員が主役になれるくらいの深くて複雑な背景があります。 この脚本の世界を表現したい、観てくださる皆さんにこの話の面白さやメッセージを伝えたい。そのためには、本当に大変だけれども、挑戦に挑戦を重ねて努力していこうと思っています。 ーー脚色・演出の西森さんの印象はいかがでしょう? とても”やわらかい方だな”と感じました。 僕が演じるシュンスイは、過去に色々な問題を抱えているとはいえ、実はまだ完璧にキャラクターの設定ができているわけではないんです。 僕はシュンスイという人物を演じますが、シュンスイの過去に何があったのか、どうして今こうしているのか? この性格になった要因は? そういうことを、西森さんとのディスカッションで決めていくんです。 西森さんは「シュンスイのキャラクターを一緒に作っていこう。だから僕に何でも言ってほしい」と言ってくださいました。 シュンスイは、毛利さんと西森さんのお二人と一緒に作り上げるキャラクターです。まるで自分の分身であり子供のような…僕にとって思い入れの強い大切なキャラクターになると思います。