【ジャンプ】佐藤幸椰が冬の国内開幕戦V「どんどん勢いに乗っていける」
<ノルディックスキー・ジャンプ:名寄ピヤシリ大会>◇14日◇名寄ピヤシリシャンツェ(ヒルサイズ=HS100メートル) 冬の国内開幕戦で男子は22年北京五輪代表の佐藤幸椰(29=雪印メグミルク)が合計254点で初優勝した。1回目95・5メートルでトップに立つと、2回目に最長不倒97・5メートルで制した。女子は岩佐明香(28=大林組)が233・5点で2年連続優勝した。 ◇ ◇ ◇ 佐藤幸が本格シーズンの初戦で優勝し、上々のスタートを切った。最終飛躍者の2回目は、1回目より2メートル伸ばして快勝。W杯メンバーは不在も、国内組の中で勝ちきった。「初戦を勝つことでどんどん勢いに乗っていける。達成できたことがうれしい」と満足げだった。空中で後傾気味にならないように、助走路での姿勢から意識した。 昨季はシーズン終盤に調子を上げて国内戦で3勝を挙げたが、W杯出場を逃した。2季ぶりW杯メンバー返り咲きのために、所属先も協力。11月にチームでノルウェー合宿を行った。冬仕様の助走路で感覚をつかんでからシーズン入りできた。「降雪の影響で国内にいた選手は(冬仕様では)飛べなかったので、少しでも飛べたのは良かった。そういう機会を与えてくれた会社には感謝」と、結果で応えた。 目標は来年2月のW杯札幌大会出場と、その先の世界選手権(ノルウェー)。「結果次第で滑り込めるチャンスがない訳ではない。しっかり結果を残せるように、また明日(15日吉田杯)頑張りたい」。今季からチームの主将を務め、結果でも引っ張る覚悟を見せる。【保坂果那】