幼馴染2人が叶えた小さなカフェ 地域の絆をつなぐ「ごちピン」とは?【新潟】
去年9月、村上市坂町に小さなカフェがオープンしました。 店は小さくても思いは大きく!地域の大人と子どもを結ぶ“おいしい取り組み”を取材しました。
カフェを運営するのは2人の店主
村上市坂町にある小さなカフェ。雪かきをしていたのは店主の柏櫓幸子さんです。 ふくちゃCafe店主 柏櫓幸子さん: 「きょうの日替わりランチは煮込みハンバーグなので温まると思う」
テーブルに運ばれてきたのは、おいしそうな手作りのハンバーグプレート。 調理はもう1人の店主・冨田絵里子さんが担当します。 ふくちゃCafe店主 冨田絵里子さん: 「まずはおいしく作る。栄養のバランスを考えすぎると野菜が多くなってしまう」
それぞれの“資格”を生かして
柏櫓さんは保健師と産業カウンセラー、冨田さんは管理栄養士と、それぞれに資格を持っています。 そんな2人が営むカフェの特長は? 冨田さん:「“食の栄養”と“心の栄養”」 柏櫓さん:「地域の皆さんの心身の健康を目指して、少しでもお手伝いできたら」
“幼馴染”が協力してカフェオープン!
冨田さんと柏櫓さんが協力して去年9月にオープンした『ふくちゃCafe』 同じ小・中学校に通い、幼馴染だった2人は大人になり再会すると、“お互いの資格を生かしたカフェを開く”という夢を抱くようになったと言います。 柏櫓さん:「始めるにあたって、10年ちょっとかけて2人で500万円くらい貯めた」
きっかけは“息子の子育て”
2人の思いの原点は2018年に始めた『ふくちゃ部』という親子を対象にした活動です。 月に2回ほど開かれるふくちゃ部に参加するのは… 冨田さん:「発達が気になる子どもと保護者、サポートをしたいという人に参加してもらう」
悩み共有で家族に笑顔を
心の発達が気になる子どもと保護者を支えるふくちゃ部は、冨田さんの息子・光くんの子育てをきっかけに始まりました。 冨田さん:「自閉症の息子がきっかけ。子育てに悩んで社会から孤立することが多かった」 冨田さんは同じような悩みを持つ家族をつなげることで笑顔を増やそうと、保健師の資格を持つ柏櫓さんの協力を得てふくちゃ部を立ち上げました。