北京パラリンピックにロシア、ベラルーシが中立選手で参加OKに「失望」「非難」の声が続々…ウクライナは「再び打撃を与える決定だ」と共同声明
また米ワシントンポスト紙によると米国オリンピック・パラリンピック委員会のサラ・ハーシュランドCEOは、「判断の難しさや、IPCが選手たちの競技する権利を守りたいと切望することについては重視できる。しかし、一方で、我々は、五輪休戦のみならず無意味な戦争の犠牲者を無視するロシアを容赦した結末に失望している」との談話を発表。 英国パラリンピック委員会も「パラリンピック参加国の多くと同様に我々はウクライナでの重大な人道的危機を受けて、ロシア、もしくはベラルーシの大会参加がパラリンピック運動の目標にどのように適合しているのかを見定めることができない」とIPCの決定を批判した。 また英BBCによると、英国デジタル・文化・メディア・スポーツ文化相のナディーン・ドリス氏は「IPCの決定に極めて失望している」と発言した。 同大臣は、「私は至急再考するよう彼らに求める。彼らはロシアとベラルーシの選手たちを競技から除外することで、この野蛮な侵攻に対する世界の非難に加わらなければならない」と語り、北京パラリンピックからロシアとベラルーシの選手を除外することを再度、IPCに働きかけることを明かしたという。 大会は4日に開会式を迎え、ロシアの複数のメディアによると、中立選手としての出場が認められたロシアからは8人のパラリンピック金メダリストを含む70人以上の選手団が送りこまれる予定。一方、ウクライナからは今大会にガイド9人を含めた29人の選手団が出場することになっている