【価格破壊ウオッチを実機レビュー】10万円台でフォージドカーボン 採用、アンダーン(UNDONE)の限定モデルに注目
製造機器の進歩やサプライヤー増加などにより、従来は高級時計で使用される素材や技術を採用しつつ、10万円台から20万円台の手の届く価格帯で時計を展開する“価格破壊モデル”が近年になって散見されるようになってきた。 前々回から、そんな“価格破壊モデル”に焦点を当てて、編集部が注目するモデルを実機レビューしてきたのだが、今回は、アンダーン(UNDONE)のシュンガイト リミテッドエディションをクローズアップしていく。
【今回の実機レビューモデルはコチラ】
今回の紹介するのは、レディー・ガガのクリエイティブディレクター、ファッションデザイナー、ニコラ・フォルミケッティ氏がディレクションを手がけた、世界限定199本のスペシャルモデル。モデル名の“シュンガイト”は、デザインを手がけたニコラが好きだという炭素鉱物。シュンガイトの質感をモチーフに、炭素素材であるフォージドカーボンを採用したケースが独特の存在感を主張する。 アンダーン(UNDONE) シュンガイト リミテッドエディション ■品番;Ref. COL-NCF-SGT ■素材:フォージドカーボン×チタン裏ブタ(サファイアクリスタル) ■サイズ:43mm、ラグの上下約50mm、厚さ16.25mm、ベルト幅22mm ■防水性:20気圧防水 ■ムーヴメント:自動巻き(Cal.SW200-1) ■価格:15万6200円 【問い合わせ先】 アンダーン・ジャパン TEL:03-5774-1447
【外装について】
最大の特徴はフォージドカーボンを採用したケース。おおまかに説明すると金型に詰めたカーボンファイバーに圧力をかけて鍛造成形する炭素繊維素材である。 オーデマ ピゲのロイヤルオーク オフショアなどに採用されている高級素材だが、シュンガイトでは従来とは異なる製造方法(従来はケース一つひとつを鍛造して成形していたため時間とコストが必要であったが、本作では、最初に大きなひとつのフォージドカーボンの塊を成形し、そこから必要な数だけ個別に切り出して、それを精密CNCマシンで個別に切断している)を採用することで、約15万円という価格を実現している。