井波の彫刻訓練校休止 協組・工芸協が総会で承認 来年度、新たな運営探る(富山県)
井波彫刻協同組合と井波彫刻工芸協会の総会は25日、南砺市井波社会福祉センターで開かれ、来年度から井波木彫刻工芸高等職業訓練校を休校とすることなどを承認した。休校は、訓練生の減少や講師の負担を考慮し、新たな運営方法を探るための措置となる。 訓練校は1947(昭和22)年、井波木彫刻技能者養成所として開設され、58年に県認定職業訓練所となった。3年間の普通課程と2年間の短期課程があり、定員は20人。井波彫刻の事業主の職場で訓練に励むことが中心で、訓練校で学科や関連実技を学ぶ。 藤﨑秀平理事長は総会で訓練校について、ピーク時に80人ほどいた訓練生が現在3人に減り、3人に対する講師の人件費がかさむことなど現状を説明。「今までと違った形を検討したい。廃校ではなく休校とし、どうすればいいか考えたい」と思いを語った。