SNSミステリー『Project:;COLD』完結 視聴者参加型の物語はトゥルーエンドに
2020年11月に始動した、SNSを舞台にした謎解き・ミステリー作品『Project:;Cold』が2月7日に完結した。 【画像】「解決編」に突入した『Project:;COLD』を振り返る さらに、最終回のクレジットによって、それまで明かされていなかった同プロジェクトの監督が、『ドラゴンクエストIX』のディレクターなどとして知られる藤澤仁さんであることが明らかとなった。
呪われた少女たちをSNSで救うミステリー『Project:;Cold』
『Project:;Cold』は、2020年11月に、イラストレーター・望月けいさんが、突如としてキャラクターデザインをTwitterに投稿したことからその存在が明らかになったプロジェクト。 当初はプロジェクトの名前や詳細は明かされておらず、プロジェクトのキャラクターである佐久間ヒカリさんがTwitterアカウントを開設。バーチャルYouTuber(VTuber)かのような自己紹介動画を投稿していた。 その後、人気バンド「ずっと真夜中でいいのに。」の楽曲「勘ぐれい」がプロジェクト主題歌として発表されたりと盛り上がっていった最中、突如として佐久間ヒカリさんが亡くなったと発表がなされた。 それを機に、プロジェクト名と呪いに巻き込まれた少女たちを救うため、SNS上にてリアルタイムで進行する参加型ミステリーであることが判明。 その後、一度は少女たちが全滅してしまうバッドエンドを迎えるも、声優・悠木碧さん演じる、100年後の未来に生きる探偵であり作品の真の主人公でもあるイオリ・ハートフィールドが登場。「解決編」がスタートした。 そして、その「解決編」も、2月7日の放送ですべての謎が解かれたことで、完結した。
謎に包まれた監督の正体と明かされた想い
最終回では、物語の謎だけではなく、それまでヴェールに包まれていた『Project:;Cold』の監督が藤澤仁さんであることも明らかになった。 完結にあたり、藤澤さんは『Project:;COLD』のこれまでの想いをつづったnoteを公開。 企画始動までの苦労や出会い、SNSを舞台に不特定多数のユーザーがリアルタイムで参加しながら進行していくというこれまでにない形式のコンテンツを進めるうえでの裏話などを語っている。 既存IPなどの力を借りず、1から原作をつくり上げ、YouTubeのチャンネル登録者は3.5万人。動画の生配信は同時接続者数が1万を超えるほどのコンテンツに成長した『Project:;Cold』。 今後の展開について、藤澤さんはnoteにて「これで終わりにはしたくないという大きな想いは、自分一人ではなく関係者全員が持っている。現時点で約束できることはなくとも、もっと別の展開を観たいという声が大きくなれば、それが実現する可能性は大いにあるだろう。少なくとも、そう言っていい水準には充分に達したと思っている。」と語っている。 公式では、藤澤さんのnoteやツイートの拡散が、今後の展開の力になるとアナウンスがなされている。 新たな形のエンターテイメントを追求した本作、魅力を感じた人は今からでもチェックしておこう。
小林優介