金田喜稔が指摘「本人も自覚しているはず」 中国戦出場16人を採点、最高&最低は?
GK&CBコンビは高評価、攻撃の機能不全に陥った左サイドは物足りなさが残る
森保一監督率いる日本代表は、1月27日にホームで開催されたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第7節の中国戦で2-0と勝利した。最終予選4連勝を飾ったなか、「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した16選手を5段階(5つ星が最高、1つ星が最低)で採点した。 【一覧リスト】次節は首位のサウジアラビア戦 カタールW杯 アジア最終予選 順位表 ◇ ◇ ◇ <GK> ■権田修一(清水エスパルス)=★★★★☆(4つ星) 被シュート数2と攻められる機会が少なく、危なげなく終わった。無失点で抑えており、最終ラインとの連係も含めて安定していた。 <DF> ■酒井宏樹(浦和レッズ)=★★★☆☆(3つ星) PK奪取につながる背後へのパスは見事だった。先制点の影響が大きく、リスクを冒さないプレーに終始。前に伊東純也がいることも大きく、あくまでサポートに徹していた。後半は存在感がなく、守備を重視していた印象だ。 ■谷口彰悟(川崎フロンターレ)=★★★★☆(4つ星) 吉田麻也が不在のなか、危ないシーンは少なかった。早い時間帯で先制点を奪ったことにより、攻撃面でも無理してリスクを冒す必要性は低く、相手に隙を与えなかった。 ■板倉 滉(シャルケ)=★★★★☆(4つ星) 谷口とともに上手く連動し、シュート2本に抑えた点、そして無失点に抑えた点は素晴らしい。守備の安定感は光るものがあり、相手への対応も安定していた。 ■長友佑都(FC東京/→後半13分OUT)=★★★☆☆(3つ星) 決して良くはなかったが、悪すぎると断罪するほどでもなかった。左サイドが機能不全に陥っていたのは確かとはいえ、チームの構造的な問題、チーム作りの問題でもある。個のプレー、南野との連係プレーに物足りなさが残るものの、それは本人も自覚しているはずだ。
攻撃のスイッチを入れられる存在になりつつある守田
<MF> ■遠藤 航(シュツットガルト/→後半28分OUT)=★★★★☆(4つ星) 攻守の切り替えにおいてボールを奪い取る、相手を潰す役割を完遂した。中盤のバランスを上手く取り、顔を出す時は出し、守備で強みを発揮するという遠藤のらしさが随所に出ていた。 ■田中 碧(デュッセルドルフ)=★★★★☆(4つ星) 状況に応じてバランサーに回っており、目立たなかったが、チームの潤滑油という役割においてレベルは高かった。チーム全体のリスクを軽減させつつ、ボールを持っていなくても、中盤のほかの2人と程よい距離感を保っていた点は評価したい。 ■守田英正(サンタ・クララ)=★★★★☆(4つ星) タメを作る時とテンポ良くパスを回す時を上手く使い分けていた。気の利いたくさびのパスも出せるし、先制点の起点は守田だった。ヒールキックで南野のチャンスを演出した場面も状況判断が光った。攻撃のスイッチを入れられる存在になりつつある。