佐々木朗希、LA拠点に獲得希望球団と面談へ パドレス監督「そうなるだろう」ダルビッシュ出馬示唆 ウインターミーティング開幕
【ダラス(米テキサス州)9日(日本時間10日)=山田結軌、竹濱江利子通信員】米大リーグの球団幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティングが開幕。プロ野球ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の申請が受理され、全30球団に契約可能選手として通知された。MLBによると、交渉期間は10日から米東部時間1月23日午後5時(同24日午前7時)。渡米したとみられる佐々木はロサンゼルス近郊に滞在しながら自主トレを行い、獲得希望球団と面談することが明らかになった。 【写真】ロッテファン感謝デーの開会セレモニーで引き締まった表情であいさつする佐々木朗希 〝由伸方式〟で移籍先を選ぶ。渡米したとみられる佐々木は、ロサンゼルス近郊に滞在予定。当地で自主トレをしながら、ウインターミーティング後の13日以降に獲得を希望する球団との面談が予定されていることが、球界関係者の話で判明した。昨年、ドジャースに移籍した山本が移籍先を選定したプロセスと同じように、自主トレと面談を同時進行する。 「球団(パドレス)は佐々木にとって非常にいい場所だろう。オープンな争奪戦となった場合、多くの理由でチームはいい位置につけられる。彼が加入し、ワールドシリーズを初制覇する伝説を築くチャンスだ」 この日、開幕したウインターミーティングでも佐々木に高い関心が寄せられ、パドレスのシルト監督は全球団の監督会見で有利だとアピール。南カリフォルニアの温暖な気候、尊敬するダルビッシュや球団アドバイザーを務める野茂英雄氏の存在を理由に挙げた。ダルビッシュが交渉に関わるか問われたシルト監督は「もちろんそうなるだろう。できることをやってくれると自信を持っている」と〝交渉人〟としてダルビッシュの直接出馬の可能性も示唆した。 米メディアで移籍先の有力候補に挙げられているドジャースのロバーツ監督も会見。「彼については何も話せないけど、非常に才能あふれた選手だ」と語った。佐々木はドラフト対象外の25歳未満の外国人選手はマイナー契約しか結べない「25歳ルール」が適用される。獲得に使える国際プール金がリセットされ、新たな契約期間が始まる来年1月15日以降に合意するとみられている。年俸や契約年数などのマネーゲームにはならないため、起用方法や育成プラン、生活環境などが各球団にとってアピール材料になる。 西海岸の二大候補に加え、ヤンキースやカブス、レンジャーズなど日本選手にとってなじみのある名門かつ強豪球団も獲得に乗り出すとみられる。米国入りした朗希は日本でのマネジメント会社の関係者を交え、代理人契約を結ぶワッサーマンのスタッフとミーティングを行う。10日には代理人のジョエル・ウルフ氏(54)が取材に対応予定。佐々木が求める移籍先への条件や希望が表明されるか、注目が集まる。