米国の半導体組み立て大手、福岡市に先端技術の研究開発拠点を新設へ…アムコー・テクノロジー
半導体組み立ての世界大手、米アムコー・テクノロジーの日本法人は28日、先端技術の研究、開発を手がける国内初の拠点を福岡市に新設すると発表した。需要が高まる車載向け半導体に関する開発力を強化し、事業拡大を狙う。2025年春に運用を始める。 【グラフ】車載半導体の市場規模の見通し…2022年は6兆円、30年には11兆円に
同市博多区にあるオフィスビルの1室に「R&Dセンター」として開設し、電気自動車(EV)に使われるパワー半導体などの研究、開発を行う。国内の組み立て拠点で研究や開発に携わっている担当者を集約するなどして約50人を配置する計画で、状況に応じて拡張を検討する。韓国などグループ内の他の拠点との人員交流も進める方針だ。
日本法人の起源は1970年に大分県で設立された企業で、アムコー・テクノロジーと資本提携し、2020年に社名をアムコー・テクノロジー・ジャパンに変更した。福岡、大分、熊本県や北海道・東北地方などに組み立て拠点がある。