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どっちが強い? 空自F-15Jと韓国空軍F-15K 同じ「イーグル」とはいえない両機を比較

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乗りものニュース

まずありえないだろうけど…日韓のF-15がもし戦うとなったら?

 2020年は、航空自衛隊主力戦闘機F-15J「イーグル」の導入開始から40周年の節目にあたります。もはや新しい戦闘機とは言えなくなりましたが、現在なお201機を保有し、全戦闘機の過半数を占める貴重な航空戦力となっています。 【写真】JとKの違いを最も如実に表すF-15Jのコックピット  F-15はかつて、高性能であるものの高価な戦闘機の代表格として知られ、導入できる国は極めて限られており、1990年代までは開発国であるアメリカ、そしてイスラエル、サウジアラビア、航空自衛隊有する日本の4か国しかありませんでした。  しかし2000(平成12)年以降は、戦闘機の価格に占める電子機器やソフトウェアの割合が極めて大きくなりF-15が相対的に安価となったことや、経済成長から新たな導入国が増えたことから、2020年現在では韓国(F-15K)、シンガポール(F-15SG)、カタール(F-15QA)が加わり、いまなお量産が続いています。  航空自衛隊と韓国空軍は、隣国同士で同じF-15を保有していることになります。幸い現在、日韓が戦争しなくてはならない理由はありませんが、もし日本仕様のF-15Jと韓国空軍仕様のF-15Kが空中戦となった場合、どちらが強いのでしょうか。

JとKのあいだにある「30年の技術格差」

 航空自衛隊機は初期型F-15SJと性能向上型F-15MJが約100機ずつあり、このうちF-15SJは1970年代水準の能力しかなく、約30年の技術的格差がある韓国のF-15Kに対して勝利することは困難を極めるでしょう。  F-15Kのレーダーは同型ながらより新しいAN/APG-63(v)1を搭載、「リンク16ネットワーク」による戦術情報共有能力を持ち、さらに日本を含め当初は禁輸措置が取られた自己防御装置「戦術電子戦システム(TEWS)」をアメリカ以外のF-15としては初めて搭載しました。またアメリカのF-15にもなかった「タイガーアイ」赤外線捜索追尾装置を持ち、空対空ミサイルは180度という広い攻撃範囲を持つAIM-9X「サイドワインダー」や、発射後自律誘導を行う高性能なAIM-120「アムラーム」が搭載可能で、よほどのことが無い限りF-15KはF-15SJに対し一方的に勝利するでしょう。1940年代の零戦とF-15SJの技術的格差が30年ですから、F-15SJの能力はもはや危機的なレベルにあります。  一方で性能向上されたF-15MJならば、勝利のチャンスは十分に考えられます。F-15MJのレーダーはF-15Kと全く同じものとなり、全く同じリンク16データリンクにも対応。戦術電子戦システムも国産の新型を搭載し、AIM-9XやAIM-120と同等のAAM-5やAAM-4といった新しいミサイルも搭載可能であり、セントラルコンピューターも載せ替えられ、これらはF-15Kとほぼ同等の水準にあると推測されます。  ただしF-15MJへの赤外線センサーの搭載は見送られており、F-15Kの推力はF-15Jの3割増しかつ機内燃料搭載量はF-15Jの2倍近く、そして何より「2名乗っている」強みがあり、戦闘機としての総合能力はF-15Kが上であることは否めません。

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