リビング学習がトレンド?勉強場所よりも親が気づくべき盲点
親世代は、自室にこもって勉強するスタイルが主流でしたが、今はリビング学習など、場所を問わず子どもが集中しやすい場所で勉強するのが令和流。昭和世代が知らない勉強スタイルについて、教育YouTuberの葉一さんに聞きました。 【画像】葉一さんの家庭学習で欠かせない3つのルール(写真2枚)
リビング学習が向いている子どもの特徴
── 親世代では、自分の部屋でこもって勉強するのが一般的でしたが、最近はリビング学習という言葉も浸透しつつありますね。 葉一さん: リビングでも塾の自習室でも地域の図書館でも、場所は問いません。落ちついて集中できる空間は人それぞれ違うので、自分に合ったところで勉強するのがベストです。 塾講師をしていた頃、月に一度、部屋の模様替えをする生徒がいました。同じ配置だと飽きてしまうようです。 自分の性格を知って、机の向きや場所を定期的に変えることで勉強しやすい環境を自然とつくっていたのでしょう。 机の位置にも工夫ができて、座ったすぐ後ろに壁があるほうが落ち着く生徒もいます。 逆にそれだと息苦しく感じるので、背中が開放的になっているところを好む人もいるので、そのあたりをお子さんと話し合うのもありかと思います。 リビング学習がただ単にいいのでなく、机の向きや位置も自分が落ちつける場所を探してみるのもおすすめです。
どこでやるか以上に大事なのは…
── リビング学習をする上での注意点は? 葉一さん: 場所や環境を変えることで集中が高まる場合もありますが、逆もあります。自分のそのときの気分やコンディションを大事にしてあげてください。 そもそも、リビング学習できる子どもは、物音や家族の会話などがそこにあっても、それらすべてが風景でしかなく何も気にならないタイプです。 また、家族が近くにいる安心感もリビング学習の大きなメリットのひとつですが、普段から「勉強をしているか監視されている」認識を持っていると、安心感は圧迫感などに変わってしまうため、リビング学習の効果は得られません。 子どもたちの心理状態も毎日違いますので、「今日はリビングで、今日は部屋で」のように、その日の気分によって場所は変えてあげるのもひとつの手です。