気分は「70歳新人です」… 『虎に翼』稲役・田中真弓が語る“朝ドラ愛” 『おはなはん』の頃から「あこがれでした」
今週放送された連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合ほか)第17週「女の情に蛇が住む?」では、新潟に赴任した寅子(伊藤沙莉)が先週に引き続き仕事と家庭生活のはざまで悩む姿が描かれた。そこで花江(森田望智)が、かつて実家の女中として働き、いまは新潟に暮らす稲(田中真弓)を寅子の助っ人として送りこむ。 【写真】新潟編で活躍する稲…寅子と娘の優未のあいだにできた“溝”を埋めるキーパーソンになりそうだ 稲は、花江と直道(上川周作)の結婚準備を手伝う第1週、故郷の新潟に帰る前に猪爪家に挨拶にくる第7週に登場。そして今週第17週で久しぶりの再登場となった。寅子と優未(竹澤咲子)を力強くサポートしてくれる稲は、次週18週以降も「新潟編」のキーパーソンになりそうだ。朝ドラへの出演は『なつぞら』(2019年前期)に次いで2作目となる田中真弓が、役への想いを語ってくれた。
「『おはなはん』『旅路』…小学生の頃から朝ドラがあこがれでした」
「初めにお話をいただいたときは本当にうれしかったです。私は小学生の頃から朝ドラが好きで。樫山文枝さん主演の『おはなはん』(1966年)や、日色ともゑさん主演の『旅路』(1967年)が大好きで、朝ドラを観終えてから学校へ走って行く日々だったので、ずっとあこがれでした。『なつぞら』では(姿としては)1回限りの出演。劇中ドラマ『わんぱく牛若丸』の主人公・牛若丸の声と、市役所の職員役でした。でも今回の『虎に翼』では複数回登場して、役としての“人生”を重ねていける。うれしくて、だるまに目を入れたぐらいです。 私、お芝居はずっと舞台を中心にやってきて、映像はあまり経験がないんですね。映像においてはいろんなことが新鮮で、伸び代だらけです。来年70歳になるのですが、『70歳新人です』みたいな(笑)。稲は、第1週で米谷家の女中として、花江の婚礼の準備のお手伝いで猪爪家を訪れたのが初登場。結婚式の招待状の宛名書きをするシーンだけでもいいぐらいに思っていましたが、まさかこんなにたくさん登場シーンがあるとは、驚きました。この歳になって新しいことができるというのは、とても嬉しいことです」