昭和天皇も味わった逸品も。売り切れ必至の“東京三大豆大福”を求めて都内を巡る
やわらかいもちに包まれているのは、なめらかなこしあん。口の中でとろけるあんともちのやわらかさと甘さ、ほろほろとした豆にうっとり。食べ物を飲み物と言う人がいますが、まさにその感覚。食後のデザートに少しお腹がいっぱいでもするりと胃の中に消えていく不思議な大福でした。 ●SHOP INFO 店名:瑞穂 住:東京都渋谷区神宮前6-8-7 営:9:00~売り切れ次第 休:日曜、月曜
護国寺駅近の老舗和菓子屋『群林堂』へ
有楽町線護国寺駅から目と鼻の先にあるのが、大正時代に創業した歴史ある和菓子屋『群林堂』。昼に訪れたら、行列もなく購入することができました。
丸く高さがあり打ち粉がたっぷりかけられた姿からでも大量に豆が入っているとわかり期待に胸が膨らみます。
黒ぐろと照り輝く、粒あんが美しい。皮もあんもコシがあり、豆のうまみも感じられ、食べ応えがあります。それぞれの素材の味が自己主張をしながら高め合う逸品。コクのある甘さに、濃いお茶が飲みたくなりました。 ●SHOP INFO 店名:群林堂 住:東京都文京区音羽2-1-2 営:9:30~17:00 休:日曜、月曜
甲乙つけがたい美味しさに、また食べたくなる
赤エンドウ豆が入った白いもちにあんこが包まれた人気の和菓子、豆大福。ただそれだけと言ってしまえばおしまいですが、どこでも同じとは言えないほど個性たっぷりの逸品揃い。あんこ、豆、もち、それぞれに店ごとのこだわりがあり、唯一無二の存在です。 それぞれの店舗は電車で約30分以内で行ける距離にあります。午前中の開店時間を狙って回れば、1日で3店舗を巡ることができますよ。東京の名物和菓子を巡る旅は、甘味好きにも町さんぽ好きにも至福の時間になることでしょう。
撮影・文◎乃々