【チャレンジC予想】前走同距離もしくは距離延長の馬に勝機あり!? 距離短縮の馬はスピード能力の高さや強力な末脚が必要不可欠
今週の土曜日は、京都競馬場でチャレンジカップ(GIII・芝2000m)が行われます。 【写真】ラヴェルのこれまでの軌跡 過去10年のチャレンジCは全て阪神競馬場で施行されています。しかし、今年は阪神競馬場がリフレッシュ工事期間中で京都競馬場を舞台として開催されます。過去10年のデータでは競馬場が違うため、ここでは14年以降の京都芝2000mで開催された3歳以上のオープン特別以上(計10レース)を対象に紐解いていきたいと思います。 データ対象の10レースでは、前走で2000m以下に出走していた馬が9勝2着9回3着8回と良績を残しています。特に前走が2000mだった馬は7勝2着8回3着4回と圧倒しています。前走で今回と同じ距離でのレースを経験している馬、もしくは距離延長で挑んできた馬に分があると言えそうです。 一方、前走で2100m以上に出走していた馬は1勝2着1回3着2回と苦戦しています。距離が短くなることで道中のスピードは速くなりますので、前走で2100m以上に出走していた馬はスピードの違いに戸惑い力を出し切れていないと考えられます。前走から距離短縮で挑む馬については、多少なりとも割り引いて考える必要があると言えるのではないでしょうか。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走2100m以上に出走し前走4角4番手以下(ただし、前走上がり1位の馬は除く) [0-0-0-13]複勝率0% アルビージャ、ボルドグフーシュ、ラーグルフ、ラヴェル (過去の該当馬:18年ショウナンバッハ3番人気11着) ※特に言及のない限り、データは14年以降の京都芝2000mで開催された3歳以上のオープン特別以上(計10レース)を対象にしています。 上位人気が予想されるラヴェルが該当しました。 前走から距離短縮の馬で、前走4角4番手以下かつ上がり2位以下だった馬については好走例がありませんでした。 前走4角で3番手以内の馬はスピード能力の高さを証明しており、そのような馬は距離が短くなってもスピード負けしないため好走する可能性があると言えます。また、前走4角で4番手以下でも上がり最速を記録していた馬については、強力な末脚を武器に距離短縮のハンデを克服しているものと考えられます。 該当馬に挙げたラヴェルの前走は2200mで4角での位置取りは9番手。上がりも2位以下となっていますので、過去の傾向からは好走を期待するのは難しい印象です。 その前走はGIのエリザベス女王杯で2着ですので能力自体は十分です。しかし、前走は外回りですし、今回の内回りとは求められる適性に違いがあります。また、本馬は京都芝2000mで目立った成績を残せていないのも不安材料のひとつとして挙げられます。 前走の結果で人気を集めそうですが、条件が替わることは無視できません。配当妙味も薄いですし、ここは思い切って本馬の評価を下げることも一考したいところです。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。