鉄道ファンら市電運転や駅長体験 豊鉄100年の感謝祭
豊橋市や田原市の3会場で
豊橋鉄道などは11月30日、創立100周年の感謝祭を愛知県豊橋市と田原市の計3会場で開いた。多くの親子や鉄道ファンが来場した。 1924年、豊橋電気軌道として発足。翌年、市内線が開業した。 イベントは、豊橋市東田町の「市内線赤岩口車庫」と、渥美線の三河田原駅、新豊橋駅前で開かれた。3会場を周遊できる切符も発売された。 このうち、赤岩口車庫では、電車が到着するたびに多くの人が降りてきた。目玉の一つが路面電車の運転体験。事前に申し込んだ小学3年生以上の人50人が参加した。 運転席に座り、豊鉄職員にレバーの操作方法などを教えてもらう。準備が整うと、警笛を鳴らして出発。車庫構内の数十㍍の線路を2回走らせた。時速13㌔だというが、中にはタイミングを誤って急ブレーキをかけてしまう子もいた。 名古屋市千種区の小学4年、梅本龍さんは3Dプリンターで電車を作ったことがある。「初めての運転だったけれど、思ったより簡単だった。またやりたい」と話していた。来年7月のイベントにも参加するという。
田原会場も大盛況
また、約20人の親子がロープを持ち、16㌧の路面電車を引っ張る綱引き体験があった。力を入れると車体が動き出し、拍手が起きた。 三河田原駅会場では駅長体験のほか、運転シミュレーター体験、愛知大学生とコラボして作った駅弁販売などがあった。
東愛知新聞社