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「今の若者は名前すら知らない」正義と変化を牽引した黒人女性政治家

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ニューズウィーク日本版

「彼女の功績をきちんと伝えたい」

<70年代のフェミニズム運動に迫るドラマ『ミセス・アメリカ』の主演の1人、ウゾ・アドゥバの思い> 米大統領選の予備選で初めてテレビ討論に臨んだ女性は?初めて予備選に出馬した黒人は? そう聞けば、おそらく民主党のヒラリー・クリントンとジェシー・ジャクソンの名前が挙がるだろう。 だが民主党の予備選に初めて立候補した女性は、2005年に亡くなったシャーリー・チザム下院議員。二大政党の予備選を戦った初の黒人候補もチザムだ。 「今の若者はシャーリー・チザムの名前すら知らない」と言うのは、米Huluで配信中のドラマ『ミセス・アメリカ』でチザムを演じたウゾ・アドゥバ。「彼女の功績をきちんと伝えたい」 チザムの物語は『ミセス・アメリカ』が織り成すタぺストリーの一部。全9話のドラマは70年代に男女平等憲法修正条項(ERA)の各州での批准をめぐり、さまざまな活動を支えた女たちの生きざまを描く。 フェミニズムの顔となったジャーナリストのグロリア・スタイネム(ローズ・バーン)や、ERA反対運動を展開した超保守派の論客フィリス・シュラフリー(ケイト・ブランシェット)と共に、チザムも登場する。 「チザムは歴史に埋もれている」と言うアドゥバに、本誌H・アラン・スコットが話を聞いた。 ――伝説の人物を演じるのは 緊張した? チザムの政策のあれこれに詳しいわけではなかったけれど、母が大ファンだった影響で、彼女が正義と変化の牽引力だったことは知っていた。だからもちろん、緊張した。 ――視聴者にはチザムの人生から何を学んでほしい? 精神力。政治の扉が有色人種や女性に開かれる前に、それを開けた人がいたことを知ってほしい。チザムは歴史の中で正当に評価されるべき。 ――ブランシェットやサラ・ポールソンといった実力派と共演して、どうだった? 「最高」のひとことに尽きる。百戦錬磨のべテランと共演し、その心に演技への愛がしっかりあることを知ったのは、素晴らしい経験だった。 ――新動画配信サービスのHBO Maxで公開予定の『アメリカーナ』では、ルピタ・ニョンゴと共演する。アフリカとアメリカが舞台のこのドラマについて思うことは? 父も母もナイジェリアの出身だけど、私がナイジェリア人を演じるのは初めて。関係者全員がこの物語にも、アフリカの声を伝えることにも熱い思いを抱いている。

ニューズウィーク日本版編集部

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