取り回しは「原付」レベル!? 扱いやすさと走りを高次元で両立させたKTM「250 DUKE」 レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション
初のKTM製バイクに感動
皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。 9月に入り段々と過ごしやすい季節になってきました。朝外に出たときの清々しい秋晴れと、少し肌寒いくらいの気温になんだか幸せを感じます。 【画像】KTM「250 DUKE」の走りを楽しむレーシングライダーの石塚健選手を画像で見る(10枚) 夏場にバイクに乗るには中々勇気がいる?ところですが、いよいよ僕たちライダーにとって、最高の季節がやってきます! ということで今回も試乗インプレッションをしていくのですが、今回は僕自身、初となるKTMの車両に乗ってきました。 これまでの試乗やレースでも中々乗ることがなかったKTM。唯一、オフロードで一度だけ乗ったことがあったくらいだったので、非常に楽しみにしていました。
お届けする車種は、KTM 「250 DUKE」2024年モデルです。 2024年2月にモデルチェンジされて、発売された250 DUKE。エンジンは排気量249ccの水冷単気筒、LC4cと名付けられた軽量コンパクトな新世代エンジンが搭載され、より強力なパワーとスムーズな加速、更なる軽量化が実現されました。 新設計となった車体の骨格は、スチール製のメインフレームにアルミ製のサブフレームを組み合わせた2ピース構造。足周りには、WP製のAPEXサスペンションが装備されています。 外観でいうとフロントシェードが大きく目を引くスタイルで、ダウンフォースを生む効果があるとのことですが、このクラスの速度では中々体感するのは難しいかな?というのが正直な感想です。
先ずは足つきをチェックしていきます。シート高は800mmで、身長165cmの僕が跨ると踵までがしっかりと地面に着きます。少し膝に余裕があるぐらいなので、足つきは良いと言えるでしょう。 リアサスペンションをサイドに取り出す形で、前モデルより30ミリダウンしていることもあり、上手く足つきの良さに繋げられています。 さらに車両重量も165㎏と引き起こしも楽ちんで、大げさに言っている訳ではなく、本当に原付きのような取り回しが可能です。