「成績が伸びない子」をつくる親の勘違い行動
コロナ禍で成績が落ちる子どもが増えている。家庭教師をしている私への相談内容も「成績が落ちているのでどうにかしてほしい」「勉強に対するやる気がなくなってしまった」などの相談が大幅に増えた。 子どもの成績が落ちたりやる気がなくなるのは、実は親に原因があることが多々ある。拙著『わが子が勉強するようになる方法 2500人以上の子どもを超有名中学に合格させた「伝説の家庭教師」が教える超実践的な38のルール』より一部抜粋し、子どもの成績を阻害する親の間違い行動や、どうしたらやる気が出るか、成績が伸びるか、その秘訣を紹介する。
■「家庭の密」が子どものやる気を削ぐ コロナ禍により、学校が休校になったり、オンライン授業に切り替わるなど、子どもたちの学習スタイルも大きく変化しました。その分しっかり受験勉強に時間を割き、成績を伸ばした子どもがいます。一方で、生活習慣が乱れ、勉強するどころかゲームにのめり込むなど、学習時間自体が減ってしまったという子どももいます。結果、伸びた子と、そうでない子では、学力に大きな差がつくことになりました。
また、企業にリモートワークが導入され、両親がともに家庭にいるという時間が増えました。家庭内が密になりすぎてしまい、「親もつらいし、子どももつらそうだ」といった相談も多く受けています。 親が家にいる時間が増えると、どうしても子どもの粗が気になってしまうものです。そこで、子どものダメなところを修正しようとして、いろいろ口出ししてしまうのですが、それが結果として、子どものやる気を阻害することになっています。
またストレスから、つい叱りつけてしまう、ということもあります。なかにはDVにまで発展しているケースもあります。そうした状況下では、当然子どもの成績アップなど見込めません。 子どもの粗が気になり、どうしても「こうしてほしい」ということがあれば、ぜひ「~してくれたらうれしい」という言葉を使ってください。直接義務感を刺激されるような「こうでなければダメ」「こうすべき」といった言葉は、子どもにとってストレスになるだけです。