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キングジム「フリーノ」は果たして買いか?(後編)

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外部連携機能:Dropbox連携での制限は? 自動同期はできる?

PCへのデータ転送はどんな方法がある?  3通りの方法がある。1つはケーブルでPCと直接接続し、ドラッグ&ドロップで転送する方法だ。もう1つはmicroSDカード経由でやり取りする方法で、最後はDropboxを使って転送する方法となる。  機能によってはこれらの選択肢が制限されることがあり、例えばスクリーンショットはツール内にある「Images」でのプレビュー表示はできるが、microSDカードへの移動や、Dropboxでのアップロードはできない。またノートはそのままでは「.note」という形式でアップロードされるため、PCで開くのなら「.pdf」「.png」への変換が必要になる。 Dropboxの機能に制限はある?  連携設定の画面はAndroidそのものなのだが、機能にはかなりの制限がある。1つは対象となるのがノートとドキュメントだけで、それ以外、例えばスクリーンショットのアップロードは行えない。また、フォルダー単位の自動同期はできず、アップロード/ダウンロードは全て手動となる。  その他、ノートとドキュメントをそれぞれ別のアプリとして連携するので、両方を連携したければ連携設定を2度行う必要がある(余談だが、これを逆手に取って、ノートとドキュメントで異なるDropboxアカウントに連携させるというトリッキーなこともできる)。

総評:基本機能は優秀だが価格が気になる

 以上ざっと見てきたが、細かいツッコミどころはあるものの致命的な不具合はなく、全体的には優秀な製品という印象だ。新製品とはいえ、本製品はクラウドファンディングを経由しており、その過程で一般的なガジェットの初期ロットにある不具合の多くが潰されているせいもあるだろう。  特筆すべきは、やはりE Inkの挙動の速さだ。同社がかつて販売していたE Ink搭載のポメラは、タイピングに描画がついてこないという問題を抱えていたが、本製品はキーボードからの入力に非対応なので、結果的にそうしたラグをユーザーに感じさせない仕上がりになっている。  一方で重量や駆動時間など、せっかくのE Inkの利点が失われている箇所は少なからずある。液晶タブレットと比べると「軽い! 長寿命!」となるが、過去に他のE Inkデバイスの利用経験があると、E Inkの長所を一部失ってしまっているようにも見える。  そして最大のネックはやはり価格だろう。ノートデバイスで実売4万円台というのは、汎用(はんよう)性の高いiPad miniなどと比べても大差がないだけにためらってしまう。クラウドファンディングが目標額の10倍を超え、予定以上にコストも回収されているはずで、もう少し頑張れたのではという気がしなくはない(出資者に配慮したのかもしれない)。  ネットで評判を見る限り、価格についてのツッコミがかなりの割合を占める本製品だが、同社製品は数カ月単位で見るとかなり値動きが激しいので、今回は予算の都合で見送るという人も(本稿執筆時点でAmazonは品切れ中という事情も加味しつつ)、価格の推移は当面チェックしておいた方がよさそうだ。

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