DeNAドラフト1位・竹田祐、ファン1000人の前で誓った「ハマのエースに」 新入団選手発表会、背番号「12」ユニ姿で歌った
DeNAが7日、横浜市内で育成を含む新入団9選手の発表会「BRAND NEW STAR EVENT」を行い、ドラフト1位・竹田祐投手(25)=三菱重工West=は約1000人のファンの前で「ハマのエース」を目標に掲げた。背番号は12に決定。3年目での年俸1億円を夢に描き、〝むちゃぶり〟に応えたファンサービスで歌声を披露する強心臓ぶりを示した。 自らの愛称を強気に売り込んだ。スポットライトを浴びた竹田が「ハマのエース」と記したボードを掲げると、横浜港を望む会場の大さん橋ホールにどよめきが起こった。例年に比べて規模を拡大し、約1000人のファンが詰めかけた新入団選手発表会。恒例の一幕で高らかに決意表明した。 「投げる試合に全て勝ち、自分自身にも勝てるような選手になれるように。『ハマのエース』と呼ばれるようにチームに貢献し、リーグ優勝、日本一の一員となれるように頑張る」 各選手の魅力や素顔を伝える映像が流れ、先発の即戦力として期待される最速153キロ右腕は社会人のチームメートに歌好きの一面を明かされた。高まる会場の期待に応え、照れながらマイクを握った。 甘い歌声で披露したのは、シンガー・ソングライター、平井大のラブソング「Anniversary」。まさかの展開に「最悪です」と赤面しつつ「そういうのもありかなと。高校生のときから結構むちゃぶりはあった。すんなりいけたと思います」とうなずいた。 ファンから「年俸1億円は何年後」と直球の質問を投げかけられると「いっぱい練習して3年後には」と青写真を描いた。2度の指名漏れを経験しながらプロの扉をこじ開けた25歳の売りは「気迫のこもった投球」。真新しい背番号12のユニホームに袖を通し「青は似合う」と笑った。 年明けに入寮し、その後の新人合同自主トレーニングで本格的に始動する。「任された試合で絶対に勝つのがエース。そういう試合を任されるような投手になれれば」。ファンのハートをつかんだ度胸満点のルーキーが、勢いよくプロの世界に飛び込む。(鈴木智紘) ★担当スカウト裏話披露
新入団選手発表会ではルーキーと担当スカウトのトークショーも行われ、各スカウトはドラフト指名の裏話や選手の人柄を語った。竹田を担当した藤田和男スカウトは、右腕がプロ入りするために必要な要素をホワイトボードに書き出し、目標設定を明確にしていたというエピソードを披露。ファンを前に熱唱した竹田に「吹っ切れたと思う。怖いものはない」と期待を寄せた。