12月1日に第100回ラグビー「早明戦」 明大・木戸主将「接点で前に出る」と意気込み
ラグビーの関東大学リーグ対抗戦は12月1日、東京・国立競技場で100回目を迎える「早明戦」が行われる。6戦全勝の早大に対し、明大は5勝1敗ながら逆転優勝の可能性が残されている。29日に取材に応じた明大のナンバー8木戸大士郎主将は「接点で前に出る。そこで上回っていく」と代々刻まれる「前へ」の精神を胸にライバル打倒を誓う。 逆転優勝には3トライ差以上で勝利することが絶対条件だが、木戸主将は「まず勝つことを意識する」。 この2週間、28-48で敗れた帝京大戦で課題となった守備に時間を割いた。「誰が誰を見るのか、役割をもう一回確認した」と木戸主将。29日の練習でも今季、日本代表でプレーしたFB矢崎由高ら勢いのある早大バックス陣を意識しながら守備の連係を丁寧に調整した。注目の一戦とあって多くの観客が詰めかけることも予想されるだけに、「高いプレッシャーがかかった中で味方とどれだけ話せるかが大事」と話した。 1923年に始まった伝統の一戦は「雪の早明戦」など数々の名勝負を繰り広げてきた。かつて選手としてグラウンドに立った神鳥裕之監督は早大有利とされながら大勝、反対に明大有利とされながら逆転負けを喫した経験がある。「これまでの戦績や下馬評は何も関係がない。明治といえばFW。そこでプライドを示したい」と力を込めた。 一方、全勝優勝を懸ける早大のフッカー佐藤健次主将は「明大は前半に強みがあるチーム。試合前からギアを上げてフルスロットルでいく」と意気込んだ。 対抗戦の成績は早大の55勝42敗2分け。(石原颯)