鈴木真彦が拳剛を完全KOで2度目の防衛。そして志朗へのリベンジマッチをアピール【RISE154】
「RISE154」(1月23日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われた「RISEバンタム級(-55kg)タイトルマッチ」で王者・鈴木真彦(山口道場)が1R2分4秒、KOで拳剛(誠剛館)を破り2度目の防衛を果たした。そして試合後のマイクで「やり返さなければいけない選手がいる」と「RISE ELDORADO 2022」(4月2日、東京・国立代々木競技場 第一体育館)での志朗戦をアピールした。 鈴木は2020年に行われた「那須川天心挑戦者決定トーナメント」の決勝で志朗に敗れている。 この日、鈴木は拳剛と壮絶な打ち合いを展開。立ち上がりこそ、ともにローキックで様子をうかがうが、鈴木が一気に仕掛けると拳剛も応じ、いきなり激しい打ち合いに。ともに左右のフックを放つ中、拳剛の右フックが鈴木の顔面をとらえるが、鈴木は構わずパンチを放ち続け、左フックでダウンを奪う。
立ち上がった拳剛に再び襲い掛かる鈴木。拳剛もコーナーを背負わされながらもパンチを出し続けるが、鈴木の連打の前にダウン寸前。拳剛がコーナーにもたれたところでレフェリーがスタンディングダウンを宣告した。 なおもファイティングポーズを取る拳剛。鈴木は連打で拳剛をコーナーに釘付けにすると、立ち続けたまま朦朧とする拳剛を見て、レフェリーが試合を止めた。 鈴木は試合後のマイクで「拳剛選手も家族の思いとか全部を背負ってこのリングに立って、その覚悟とか気持ちが全部伝わりました。ありがとうございました。そして6月、すごい試合が決まっているじゃないですか。格闘技界のめっちゃ大きい。そこへ僕も出場したいんですけど、RISEの55kgの一番強いチャンピオンとして、リングに立ちたいので、4月の『RISE ELDORADO』で、この階級でやり返さなあかん相手がいるので、その舞台でどうでしょうか? 伊藤代表。4月、絶対に盛り上げるので、頼みます」とリングサイドにいたRISEの伊藤隆代表に志朗とのリベンジマッチを直談判した。
山口道場を離れた“兄貴分”の山口兄弟にもメッセージ
そして「今年から山口道場の山口兄弟がジムをやめちゃって、道化倶楽部っていう自分のチームをやることになったんですが、山口兄弟は僕の兄貴分ですし、ずっと兄貴なのでこれからも背中を見せていただきたいと思います。2月にオープンフィンガーグローブだけの試合があるんで、ぜひそちらのほうにも足を運んでください。そして今年、みんなで一緒に格闘技界を盛り上げていきましょう」と、山口道場から独立した山口裕人と侑馬の山口兄弟にメッセージを送った。