巧者のグラブ 二塁手・藤田一也「10年という長い年月を経て安心と信頼を備えたグラブに」
プロフェッショナルたちは、グラブ選びにこだわり、日ごろのメンテナンスにも細心の注意を払う。すべては勝負どころの1プレーで最高のパフォーマンスを発揮するためだ。まずは、各ポジションの巧者たちに“商売道具”を紹介してもらおう。 取材・構成=阿部ちはる 写真=楽天野球団提供、BBM GLOVE ミズノ 二塁手部門でゴールデン・グラブ賞を3度受賞した守備の名手・藤田一也は、「ワンプレーでチームを助けられるのが守備の魅力」と、今でも守備の重要性を感じながら試合に臨んでいる。守備をする上で重要だと語るのがグラブで、求めるのは安心感と信頼感。「このグラブなら捕れるな、弾かないなとか、そういう要素がないと試合では使えない。どんな打球に対しても一度入ったら出ないようなグラブ」が相棒になる。 現在使用しているのは横浜(現DeNA)時代の2010年から数年間、練習で使用していたグラブだ。「久しぶりにはめてみたらすごくしっくりきて。革もしっかりしているし、安心感があった」と試合用に昇格した。過去のグラブも大切に保管しているからこそ、こういったこともよくあるという。打球に負けない硬さを求める一方で・・・
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週刊ベースボール