「どうしても直接あいさつを」両クラブに異例の志願 横浜Mへ移籍の鳥栖守護神、ファン感で「これだけGKユニホーム着ての応援は…世界で一番多い」
来季J1横浜F・マリノスへ完全移籍するJ1サガン鳥栖のGK朴一圭(34)が14日、佐賀県鳥栖市の駅前不動産スタジアムで行われたファン感謝祭に参加し、サポーターに別れのあいさつをした。 ■「顔一緒ですやん」鳥栖GK同士の選手交代シーンが話題に【写真】 Jリーグ界ではシーズン終了後、ファンとの交流イベントも終わったタイミングで移籍を発表するケースが多く、クラブを通じてコメントするのが通例だ。しかし2020年秋の加入直後から全試合先発し、鳥栖のゴールを守り続けてきた絶対的守護神は「どうしても直接皆さんにあいさつをしたい」と鳥栖、横浜Mの双方にお願いし、ファン感謝祭の前日となる13日に移籍のリリースを出した。 「4年前の11月3日、名古屋グランパスと試合があった。そこが僕の鳥栖でのデビューでした」と切り出した朴は「マリノスから来てどういう選手か気になった方々が大勢いらっしゃったと思うんですが、たくさんの拍手で迎え入れたことを鮮明に覚えています。これだけGKのユニホームを着て応援してくれるチームは、世界を探しても多分サガン鳥栖が一番多いんじゃないかと思います」と感謝した。 鳥栖は来季J2へ降格。横浜Mへ復帰する朴はJ1でプレーし、カテゴリーが分かれる。それでも朴は「間違いなくサガン鳥栖は僕にとって特別なクラブ。忘れることはありませんし、またお会いすることが必ずあると思います」とJ1のピッチでの再会を信じる。不動の守護神だった鳥栖から、ポジション争いの激しい横浜Mへ。「僕自身、ここからまた勝負だと思っています。成長した姿をマリノスというチームで必ず結果を出すという形で、皆さんに恩返しをしていきたいと思いますので、引き続き応援していただけるとうれしいです」と願った。
西日本新聞社