億り人・おけいどん氏の「ぐうたら投資」の基本メソッド 分散するのは銘柄・国だけでなく意識や時間も
●【基本メソッド7】アセット分散、資産三分法 資産を「現金(預金)」「株式」「不動産(ここではリートを選択)」に分けてアセット分散することで、それぞれが異なる動きをすることから全体のボラティリティを抑えることが期待できます。 リート(REIT)とは、不動産投資信託のことです。株式と同様に証券口座で売買できる金融商品で、分配金利回りが高いものが多いです。ただし、資産額が少ないうちは、リートには投資せず、現金および株式への分散で構わないでしょう。 現金は日本のほぼゼロ金利下ではインフレに負けて「価値」が減りますが、「額」が減ることはありません。日本国債も現金の部類と考えていいでしょう。これらは元本保証の観点でみれば、安全な資産です。 株やリートにはリスクがあります。リスクは日本語では「危険」と訳されますが、投資の世界では意味が少し異なることはお伝えしたとおり。値動きの幅のことです。ですから、プライスが上昇することも「リスク」です。 キーワードは、安全な資産とリスクがある資産をあわせもつ「アセット分散」です。「ぐうたら投資」のポイントは、投資対象の分散だとわかってもらえたと思います。 ●【基本メソッド8】時間分散 もう一つ分散したほうがいいものがあります。時間です。特に、初心者の方は小さく投資して、成功体験、失敗体験それぞれを経てください。 「失敗」はそれほど投資額が大きくないうちに体験してほしいと思います。大きな投資額になってから失敗すると金額が膨れて、取り返すのに時間を要するからです。 経験を積むと、自信がついてきます。その自信とともに投資額を増やしていけば、失敗も減らせるでしょう。年間で投資する額を決めておいて、それを12ヶ月で等分し、毎月決まった額を投資していく。あるいは、2ヶ月毎、3ヶ月毎など、自分の資産やペースに合わせてすればいいでしょう。 毎日分散するなど、そこまで極端な時間分散は必要ありません。それは、タスクが増えて、むしろ精神的な負担になり「ぐうたら投資」ではなくなってしまいます。 キーワードは「時間分散」です。「ぐうたら投資」では、時間軸も分散していきます。
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