スバルの人気者・レヴォーグがファミリー世代からも注目されるようになった理由
レイバックが、レヴォーグ選びに幅をもたらしている
スバルとしては、レヴォーグとレイバックは別モデルとして扱っているが、ボディパッケージは共通設計で、さらに搭載エンジンも1.8Lターボと同じ。ただ、サスペンションまわりなどをレイバック専用チューンにすることで走りの味を変えていることが大きなポイント。 レヴォーグ/レイバックを1.8Lエンジン車同士で比べると、サスペンションが異なる3つの仕様が用意されており、標準車といえるスマートエディションやGT-Hに採用されている標準サス仕様、STIスポーツ系に採用されている電子制御ダンパー仕様、そしてレイバックの専用サス仕様に分けることができる。 操安性能がもっとも優れているのは、電子制御ダンパー仕様で、標準サス仕様に比べると、ライントレースの滑らかさや挙動収束の良さが際立っている。 その次に操安性に優れるのが、レイバックの専用サス仕様。電子制御ダンパー仕様で選べるドライブモードのコンフォートモードに近い特性で、長距離をリラックスして走るにはもっとも好ましいアシに仕上げられている。 標準サス仕様は、操舵の初期反応が強く感じるスポーティカーらしい味付けで、ハンドリングの切れが欲しいユーザーに適している。 そして、乗り心地が異なることも見逃せない違いのひとつ。 純粋ワゴンのレヴォーグは、サスチューンは明らかに走行時のスタビリティを意識した硬めなセッティングで、メインターゲットは走り応えを求めるドライバー寄り。 一方、レイバックは乗り心地を重視した味付け。高速走行時の安定性の高さはレヴォーグもレイバックも共通の美点だが、路面からの突き上げ感はレイバックの方が上手に抑え込んでいる印象が強く、乗り心地視点ではレイバックの方が好みというユーザーが多いだろう。 ◆レイバック唯一のグレードとなるリミテッドEXは、中間相当にあたるグレード。キャビンの質感や加飾は、レヴォーグ最上位のSTIスポーツ系ほどの迫力感はないが、シックな雰囲気で上質感も十分。この普通な良質感があることも、奥さま族からの評価が高い理由のひとつ。