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2020年3月は39%の大幅減! 世界の自動車販売台数最新情報を公開

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くるまのニュース

もっとも大きな影響を受けたのは欧州

 自動車産業の世界的な調査会社であるJATOは、2020年3月期の世界の自動車市場レポートを公開しました。 【画像】世界の自動車市場に対する新型コロナウイルスの影響のイメージを画像で見る(7枚)

 発表によると新型コロナウイルスの感染拡大は、すでに自動車産業へ大きな影響を与えており、2020年3月の世界の自動車販売台数は、昨年同月比39%減となる555万台でした。  この結果は、2008年11月の世界金融危機時の25%減をも上回り、JATOが調査を始めた1980年以来、対前年比でもっとも大きな減少です。  世界中に新型コロナウイルスが広がり、主要国で厳戒なロックダウンが布かれ、消費者の困惑と経済への不透明感が合わさったことにより、3月の販売台数は大きな減少を示すことになりました。  JATOのグローバルアナリスト、Felipe Munoz氏は次のように述べています。 「この減少傾向は、ただ単に自由な行動が制限されたからではない。産業は将来への見通しが不透明であることに大きな影響を受けており、この問題は感染拡大が支配するよりも前から生まれている。  昨年の年末時点ですでに、業界は困難な状態のなかで運営されていたことを忘れてはならない。貿易戦争、低い経済成長率、より厳しくなった排出ガス規制は、新型コロナウイルスよりももっと前から存在している課題だ。  そして、前回の不景気とは異なり、人々の不安や、購買の遅れに対処すればいいだけではない。現状は、消費者が自宅を離れることがそもそもできない、ということを考慮しなければならないからだ」  ちなみに、2020年の第一四半期の世界販売台数は、昨年同期比26%減となる1742万台でした。

もっとも大きな影響を受けたのは欧州

 中国、欧州、米国のすべてが2020年3月、ふた桁となる減少を記録しました。  しかしながら、もっとも大きな影響を受けたのは欧州で、過去38年間の3月期と比較しても最低となる販売台数となっています。

 欧州27か国における乗用車の販売台数は昨年同月比52%減となる84万8800台でした。1月、2月と減少が続いたため、第一四半期の販売台数は304万台へと下落した結果です。  販売台数は欧州の主要27か国すべてで減少しましたが、要因はさまざまで、フィンランドは、外出自粛を政府から指示されているものの強制ではないこと、リトアニアはディーラーへ行くことなく新車を購入でき、納車も3日から7営業日でおこなわれることから、減少はわずかでした。  また、フィンランドとリトアニアに続き、減少が3番目に少なかったスウェーデン(9%減)も、外出規制令が出ていないことが原因と考えられます。  対照的に、イタリア、フランス、スペイン、オーストリア、アイルランド、スロベニア、ギリシャ、ポルトガルは多大な影響を受け、合計の販売台数は、昨年3月が63万4600台であったのに対し、2020年3月は16万1800台まで減少しています。  新型コロナウイルスの感染拡大は、これらの国では2020年3月にピークを迎えていたため、大部分の国が厳格なロックダウンを実施。想定通り、欧州ではすべてのセグメントがロックダウン政策によって販売を落としました。  もっとも影響を受けたのは、シティーカー、MPV、サブコンパクトで、2019年の欧州市場でのAセグメント、Bセグメントの販売台数の38%は、イタリアとフランスで発生したため、これらはイタリアとフランスといった、スモールカーの売上に大きく貢献している市場が崩壊してしまった影響と考えられます。  ちなみに、もっとも販売減少が少なかったのはミッドサイズカー(Dセグメント)でした。これは、2020年3月のモデル別販売で2位となったテスラ「モデル3」の好調な結果のおかげです。  SUVの販売台数は、昨年同月比48%減となる33万8300台でしたが、マーケットシェアは反対に、約40%へと拡大。中国の上海汽車集団(SAIC)傘下のMGは、昨年の1327台から2020年3月は2592台と、唯一販売を伸ばしたメーカーとなりました。  また、いくつかのモデルは、他車を引き離す結果を残しています。例として、ボルボ「XC40」は2020年3月、プレミアムSUVの最多販売モデルとなりましたが、昨年同月比で5%減となったのみで、レンジローバー「イヴォーク」も3%減となる5700台でした。  アウディとメルセデスは、「e-tron」(86%増)と「GLE」(213%増)が好調でした。  燃料タイプ別では、電動車が15%増となる14万7500台を売り上げており、2019年3月から10.1%多い、過去最大となる17.4%のマーケットシェアを獲得しています。  昨年と異なるのは、この成長がテスラによるものではないということで、なかでも、メルセデス(44%増)、フォルクスワーゲン(240%増)、BMW(15%増)、ヒュンダイ(25%増)、ボルボ(79%増)、スズキが多くの電動車を発表してきたことの結果です。  しかしながら、パワートレインを詳しく見てみると、ピュアEV(BEV)とプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)の台数が増えているのに対し、ハイブリッド車(HEV)の台数は11%減少。事実、ピュアEV(BEV)とハイブリッド車(HEV)の台数差は、1万台以内に収まっています。  2020年3月に印象的な結果を残したピュアEV(BEV)は、フォルクスワーゲン「e-Golf」、アウディ「e-tron」、フォルクスワーゲン「e-Up」でした。最新モデルの、ミニ「エレクトリック(MINI Electric)」、プジョー「e-208」、MG「ZS」などが、ピュアEV(BEV)全体の17%を占めています。 ※ ※ ※  時系列で見ると、中国、韓国に続き、欧州は新型コロナウイルスから深刻な影響を受けた2番目の地域でした。  欧州で3月に見られた結果は、2月に中国で目にしたものとよく似ています。しかしながら、中国とは異なり、欧州の回復はV字型とはならず、U字型となることが予想されます。

くるまのニュース編集部

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