数万匹に1匹、「青アユ」キラキラ 佐伯市の番匠おさかな館で展示
大分県佐伯市弥生の道の駅やよい内にある淡水魚水族館「番匠おさかな館」は、体の色が青白いアユを展示している。「青アユ」や「コバルトアユ」と呼ばれ、数万匹に1匹の珍しいアユだという。館内から見学する屋外水槽で泳いでおり、太陽光を反射してキラキラ輝く姿が来館者の目を引いている。 水族館によると、青アユは脳下垂体中葉が未発達で、体を黒くするホルモンが分泌されないため青白くなる。通常のアユは産卵して1年で寿命を迎えるが、青アユは成熟せず卵を産めないため3年ほど生きることもあるとされる。 昨年4月に番匠川漁協淡水魚種苗センター(同市弥生)から搬入した約100匹に交じっていた。最初は銀白色の若アユのように見え目立たなかったが、ほかのアユが産卵期に向けてオリーブ色に変化していく中、半年以上たっても色つやが良いままなので調べたところ青アユだと判明した。 同館は「青アユの展示は初めて。めったに目にできない魚を観賞してほしい」と呼び掛けている。