オスカー退所後も活躍する剛力彩芽 芸能界では愛されキャラ
大手芸能事務所オスカープロモーションを退社して独立した、女優の剛力彩芽が注目を集めている。時にネット上で“事務所のゴリ押し”と揶揄されることもあった彼女だが、世間のイメージとは異なる魅力を発揮し、大手事務所という後ろ盾がなくなってから女優として、タレントとして活動を続けている。
2011年、テレビドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)に出演し、本格的な女優業をスタートさせた剛力。ショートカットがトレードマークのアクティブなイメージが人気を博し、テレビドラマや雑誌のほか山崎製パン「ランチパック」をはじめとしたCMでも活躍。同年、月刊誌『日経トレンディ』による“今年の顔”に選出された。 その後もオスカー所属のタレントとして第一線で活躍を続け、時には実業家の前澤友作氏との交際など、ゴシップで世間の注目を浴びることもあった。テレビや雑誌で華々しく姿を見せるたびに、ファンが喜ぶ一方で、“事務所のゴリ押し”という心ない声が寄せられることもあった。 そんな彼女は2020年8月をもち、長年所属していたオスカーを退社。個人事務所を設立して独立した。すなわち“ゴリ押し”しようがなくなったのだが、世間のイメージは変わらないようだ。11月13日に発売されたアイドル情報誌『EX大衆』に掲載された「嫌いな女優ランキング」では、“不倫スキャンダル”で知られる女優の唐田えりかを押さえて第4位に選出されている。 一方、独立後もバラエティ番組『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)や『芸能人格付けチェック』(テレビ朝日系)に出演するほか、12月13日からは元SMAPで俳優の稲垣吾郎が主演を務める舞台『No.9―不滅の旋律―』でヒロイン役を演じるなど、活躍を続けているのも事実である。
世間のイメージとは異なる剛力の魅力について、エンタメ業界に精通しているコラムニストの皿乃まる美氏は次のように語る。 「交際していた前澤友作氏と破局後、イベントに登壇したときのことです。かのラブラブインスタ写真の一件を振り返り、『見事に炎上しました』と笑顔をみせ、『ありのままの自分を見せることと、応援してくださる人が期待するものには違いがあった』と振り返っていました。あれだけ叩かれた過去を黒歴史として封印せず、自ら触れるというポジティブさはとても魅力的に感じます。 昨年の大晦日に佐藤健さん、吉高由里子さんら名だたる芸能人が集まるパーティーに“恋愛禁止”と刺繍されたバッグを提げてやってきて、会場を最高に盛り上げたという週刊誌報道もありました。ナイーブな話題なのに皆が笑えるということは、互いに心を許しあっている証拠なのではないでしょうか。芸能界では愛されキャラなのかもしれません」 また、長年にわたって剛力を取材し続けてきたカメラマンでライターの名鹿祥史氏は、独立後の方が「凜として知的」だと指摘する。 「剛力さんの独立後の最初のイベント登壇も取材しましたが、彼女はオスカー時代と変わらずタレントとしてのオーラを保ち続けていましたし、トークもしっかりとしていました。何より自分の事務所を構え、今まで以上に凛として、知的な風格も漂わせていました。 元々自己プロデュース能力には長けていた印象がありますので、今後も変わらず活躍していくのではと見ています。好き嫌いはあるかもしれませんが、頭のいいタレントさんであることは間違いないです。報道陣はもちろん、関係者とのコミュニケーションを取るのもうまかった印象があります」