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何度もくり返す膀胱炎。泌尿器科の治療だけでいいのか気になっています。【87歳の現役婦人科医師 Dr.野末の女性ホルモン講座】

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クロワッサンオンライン

撮影・岩本慶三 イラストレーション・小迎裕美子 構成・越川典子

Q. 何度もくり返す膀胱炎。泌尿器科の治療だけでいいのか気になっています。

ここ1、2年、膀胱炎をくり返しています。泌尿器科でその都度抗生剤をもらい、治療しているのですが、何となく残尿感が続いているのです。更年期になると、女性器の乾燥が始まると聞いたことがあり、私自身、実感しています。閉経は、たぶん1年半くらい前だと思います。もしかしたら、膀胱炎も更年期と関係しているのでしょうか。今後もくり返すようなら、泌尿器科だけの治療でよいものでしょうか。(T・Rさん 53歳 教員)

A. 閉経後の粘膜の乾燥も関係していますね。根本治療も考えましょう。

T・Rさん、何度も膀胱炎を起こして、さぞかしご不快な思いをされましたね。おっしゃるとおり、閉経後の女性は、膀胱炎や尿路感染症をくり返すことが多く、膣炎、外陰部のかゆみや痛み、おりものが増えるなど、さまざまな不快症状もみられます。それらを総称して、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)と呼ばれており、閉経後の女性のQOL(生活の質)を維持するため、泌尿器科・婦人科でさまざまな取り組みも始まっています。 不快症状の主な原因は、エストロゲンの分泌が減ることで起こる、粘膜の乾燥です。尿道も粘膜です。細菌が侵入しやすくなるわけですね。膣内も、通常は酸性に保たれているのですが、粘液などのうるおいが失われることで㏗(ペーハー)バランスが崩れ、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。 泌尿器科での治療とともに、ホルモン補充療法(HRT)で少量のエストロゲンを補充すれば、ずっと快適に暮らせるようになると思います。 ただ、その前にお願いしたいのは、膀胱がんなど他の病気が隠れていないか、かかりつけの泌尿器科で必ず確認をしていただきたいのです。私の患者さんには、全員に乳がんなどのがん検診をしていただき、その後に治療を始めるようにしています。更年期世代は、がんの好発年齢。私自身、40代で乳がんを発見したこともあって、毎年のがん検診は欠かしません。

尿路感染症の症状

●尿道炎 排尿時痛など ●膀胱炎 頻尿、排尿時痛、残尿感など ●腎盂腎炎 膀胱炎症状、発熱、悪寒、腰痛など 同じ感染症でも、炎症の場所で症状が違う。排尿時に痛みや違和感があったら専門医へ。 泌尿器の構造

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