列車に乗って地酒飲み比べ 富山、石川県が初 富山―金沢間で12種堪能
「とやま・いしかわ地酒飲み比べ列車」は23日、富山―金沢駅間で運行した。北陸三県の並行在来線の利用促進を目的に、富山・石川県が連携して初めて行われた。県内外の64人が、あいの風とやま鉄道の列車「とやま絵巻」に乗って、富山・石川県内の地酒12種を楽しんだ。 静岡県から夫婦で訪れた和久田雅之さん(65)とゆかりさん(61)は「鉄道もお酒も好きで応募した。ガイドの解説を聞きながらお酒が飲めて楽しい」と話した。 南砺市の中川裕子さん(50)は、向かいの席で東京から訪れた島田夏奈さん(25)と仲良くなり、「初対面だけど、お酒と女子トークで盛り上がった」と笑顔を見せた。 北陸酒販や富山の地酒ファン倶楽部、県酒造組合の4人がガイドを務め、酒蔵や酒の特徴を説明した。参加者はガイドの解説を聞きながら、酒に合うよう特別に用意された富山市の料理店「五万石本店」の弁当をつまみに、地酒を飲み比べ、最後にお気に入りの酒をお代わりした。 普段は通勤通学で利用される「とやま絵巻」がイベント列車として、運行するのは2018(平成30)年の「あいの風スイーツ列車」以来6年ぶりとなった。 12月7日には金沢駅を出発し、富山駅まで向かう石川発コースが運行される。