英中銀のマン委員、1年で100bp利下げは「積極的過ぎる」
(ブルームバーグ): イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のマン委員は21日、今後1年間に政策金利を1ポイント引き下げればインフレをあおると警告し、MPC内で優勢な「漸進的」な緩和アプローチへの反対を示した。
マン氏はブラウン・ブラザーズ・ハリマン主催のイベントで、「100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)は積極的過ぎる」と指摘し、「今後の需要環境見通しと基礎的なインフレの持続性に関する私の見解と一致しないだろう」と語った。
テイラーMPC委員が「段階的」が意味するのは四半期ごとの利下げだと示唆する発言を今週行い、マン氏はそれについての質問に答えた。
マン氏は金利をより長く据え置き、「基礎的なインフレのダイナミクス」に変化が生じたことが明白になった時点でより大幅な引き下げを行ういわゆる「アクティビスト」アプローチを支持した。
メンバー9人から成るMPCは今月7日、政策金利を0.25ポイント引き下げ4.75%とすることを8対1で決定。マン氏のみが反対し、5%での据え置きを主張した。
原題:BOE’s Mann Sees 100 Basis Points of Cuts as Too Aggressive (抜粋)
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Irina Anghel