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日本遺産に白山、志賀を追加

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北國新聞社

 文化庁は19日、日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に白山市、志賀町など2市1町を追加認定した。昨年までに認められた市町と合わせ、北前船寄港地・船主集落は16都道府県48市町に拡大。県内では6市町となり、兵庫県の7市町に次いで2番目に多い。白山市、志賀町は全国的なネットワークに名を連ね、北前船文化を国内外に発信する。

 今回認定されたのは白山市、志賀町と大阪府泉佐野市。藩政期から明治にかけて国内各地の港をめぐり、積み荷を売買した北前船の寄港地や船主らの拠点として栄えた歴史がある。日本遺産は、船主ゆかりの建築物や場所、資料などのほか、祭礼や芸能など無形の文化財で構成する。

 白山市の構成文化財は9件となる。北前船主らの信仰を集め、航行の安全を祈願した奉納額などが残る美川南町の藤塚神社や、美川仏壇の技術で制作された豪華な台車(だいぐるま)が町を練る同神社の春季大祭「美川のおかえり祭り」、北前船で運ばれたフグを使った独自の珍味「ふぐの卵巣の糠漬(ぬかづけ)」などが盛り込まれた。

 志賀町は7件。現存する木造灯台で国内最古とされる福浦(ふくら)港の「旧福浦灯台」、船員が出航前に天候を確認したという「日和(ひより)山」、船主らが航海の無事を祈った猿田彦神社の祭礼で、神輿(みこし)を載せた神船が海上を渡る8月の「福浦祭り」などがある。

 北前船寄港地・船主集落の日本遺産は、2017年に加賀市、18年に輪島、小松の両市、19年に金沢市が認定された。このほか県内では15年に「能登のキリコ祭り」、16年に「小松の石文化」が日本遺産となっている。

 全国の日本遺産は2015年度からの累計で104件となった。「20年度までに100件程度」とした目標を達成したため、今回で認定は最後となる。

 石川県関係では今年度、金沢、小松、加賀の3市などが「時間と空間を超えた『おくのほそ道』の旅~不易流行の世界へ~」を、能登町などが「南氷洋に進路をとれ~近代捕鯨と鯨捕りの物語~」をそれぞれ申請したが、いずれも認定は見送られた。

北國新聞社