10・27「総選挙」注目選挙区はココだ! あの裏金議員はどうなる? 「石破自民党」は有権者に支持されるのか?
また『兵庫9区』の西村康稔(にしむら・やすとし)元経済産業大臣も1年間の党員資格停止中です。首相候補ともいわれたエリートですが、やはり無所属で比例復活もありません。 今はお祭りで挨拶をするなど、地元回りに力を注いでいます。党の中枢にいる人や大臣経験者はなかなか地元に帰ることができないので、今回はいい機会になったのかもしれません。 今まで余裕で選挙をしていた人が急に腰が低くなるなど、必死になって選挙活動をする姿が見られるんじゃないでしょうか。 そして、裏金問題で処分された大物政治家が無所属になったときに『それでも、これまでの経験を生かして頑張ってもらいたい』と思うのか。それとも『許せない』と思うのか。有権者がどう判断するのかにも注目です」 さらに"裏金問題の自民党離党候補vs自民党世襲候補"の戦いも見逃せないという。 「再編された『和歌山2区』には、自民党幹事長や経済産業大臣を経験した二階俊博氏の三男、二階伸康(のぶやす)氏がその地盤を受け継いで出馬予定です。 そして、ここに自民党から離党勧告を受けて離党した世耕弘成(せこう・ひろしげ)前参議院幹事長が立候補する意向と報道されました。 世耕氏は和歌山県内で参議院から衆議院にくら替えして、首相を目指したいという野望があります。でも、二階俊博氏が相手だと勝つのはなかなか難しい。しかし、息子だったら可能性はある。そうなると世耕氏が衆議院にくら替えするチャンスは今回しかないんです。 今は離党していても、ほとぼりが冷めたら復党がありえるのが自民党です。地元の人が『いつか自民党に帰ってくる』と思って、世耕氏に託す可能性はあります。しかも、三男の二階伸康氏の地元での評判はあまり芳しくない。世耕氏が当選するかもしれません」 また、2021年7月に公職選挙法違反(有権者に現金を配るなど)で有罪判決を受け、公民権停止3年になった菅原一秀(すがわら・いっしゅう)元経済産業大臣も公民権停止が明けて、「東京9区」への立候補に意欲を見せている。 「菅原氏は公民権が停止されている間も地元で精力的に活動していたんです。ポスターの数もめちゃくちゃ多いし、新しいポスターに替える頻度も高い。 普通、公民権が停止されている間はおとなしくしていて、公民権が回復してから活動するはずなのに、こんなに政治活動している人を知りません。罪を認めたのも裁判になると時間がかかって公民権が復活するのが遅くなるからという理由らしいです。 ただ、自民党には一応、今村洋史(いまむら・ひろふみ)氏という9区の支部長で公認候補がいるので、どうなるのかという感じです」