（ブルームバーグ）： マクロヘッジファンドの米エレメント・キャピタル・マネジメントは、Ｓ＆Ｐ500種株価指数に連動する上場投資信託（ＥＴＦ）を９月末時点で約20億ドル（約3100億円）相当保有していた。トランプ前米大統領がホワイトハウス返り咲きを果たしたことで、この取引は奏功した。

規制当局への届け出によると、ジェフ・タルピンズ氏率いるエレメントは、７－９月（第３四半期）に「バンガードＳ＆Ｐ500ＥＴＦ」を９億5400万ドル相当取得したほか、「ｉシェアーズ・コアＳ＆Ｐ500ＥＴＦ」の保有高を約10億ドルに増やした。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は11月５日の大統領選後から週末までに約3.5％上昇した。

12日の米国市場の取引終了時点で、エレメントの両ＥＴＦの保有口数が変わらないと仮定すると、第３四半期の終了時点から同社の持ち分の価値は7800万ドル増加した。

ブルームバーグは先週、エレメントの１－10月のリターンがプラス10％、11月第１週はプラス約４％だったと報じていた。同社はまた、ドル上昇を見込む取引を行う一方で、欧州株をショートとした。12日にブルームバーグ・ドル・スポット指数が約２年ぶり高水準を記録した一方で、ユーロは１年ぶり安値となった。

原題：Element Capital Held $2 Billion in S&P 500 ETFs Before Election（抜粋）

--取材協力：Hema Parmar.

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