WILYWNKAが語る、「逆にフレッシュ」なアルバムに込めた真摯な想い
俺は「こうだから俺は悩んでるんだ」と理解して向き合った上で次に行きたい
ー客演陣の大部分が参加したアルバム前半では派手さやワヤ感が強く出ている一方、後半では孤独感や仲間の存在の大事さなど、エモーショナルな曲が多く、感情的な振れ幅も大きいアルバムだと感じました。 WILYWNKA:後半の「I Mean」以降の楽曲はそう(エモーショナルな楽曲)ですよね。で、最後の「RICHMAN feat. VIGORMAN」でまた最初に戻るというか。後半の楽曲は、普通に自分がふとしたときに思ったことですね。俺の中にもただアッパーなだけじゃなくてちゃんと情緒が存在している(笑)。別に病んだりはしてないですけど、病むことが悪いとも思わない。でも、病んでる部分に溺れたくはないんですよね。たまにいるじゃないですか、「まったく悩まない」ってタイプの人。そういう人を羨ましく思う一方、かわいそうにも思えてくるんです。そういう人たちのタフさに憧れもしますけど、俺は悩みたいですね。不満に思ってることや寂しくなるときもあるから、そのときに「何でなんやろ?」って考えます。もちろん、答えが見つからないこともザラにありますけど、俺は「こうだから俺は悩んでるんだ」と理解して向き合った上で次に行きたい。 ー「90’s Baby」で現時点での最高傑作を作り上げた手応えがあるとのことですが、ここから先はどんな景色を思い描いていますか? WILYWNKA:相変わらず好きなことをやり続けていくという意味では単純作業ではあるんですけど、純粋にライブをキッチリやっていきたいな、って。これからZEPPツアーがあるんですけど、アルバムを出してツアーをやるところまでが自分のやれることというかやりたいことですし、そのステージをデカくしていきたい、というのは目標としてあります。ソロで武道館のようなデカいステージでライブが出来るようなラッパーでありたい。未来は読めないしどうなるかは分からないけど、何でか知らんけど中学生の頃から湧き出てるこの根拠のない自信はまだ消えてないみたいですね。『ONE PIECE』みたいに、何があるか分からないけどワクワクするから取り敢えず向かってる。ワクワクすることをやっていきたいから、これから俺のアルバムを聴いたりライブを観に来てくれる、「あの頃」の俺みたいなヘッズたちをもっとワクワクさせられるようなモノを作っていきます。 『90’s Baby』 WILYWNKA 1% 発売中 WILYWNKA STUDIOS JAPAN ZEPP TOUR 2024 7/24(水) Zepp 札幌 8/2(金) Zepp 名古屋 8/6(火) Zepp 福岡 8/20(火) Zepp 大阪 Bayside 8/23(金) Zepp DiverCity (東京)
Yusuke Ito