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宮迫以後の『ホトトーーク』から見えた新たな可能性 不安要素も追い風にしてボトムアップ

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オリコン

 “括りトーク”や“ひな壇”といった団体芸が売りの『アメトーーク!』(テレビ朝日系)。現在は、観客なし、リモート収録、ソーシャルディスタンス出演などの対策をしながら放送されているが、同番組がバラエティ番組にもたらした功績は数知れず、その「オリジナリエーター」ゆえに抱える問題も。今年で放送17年。マンネリ化や宮迫以後&コロナ禍、さまざまな危機を逆手にとり、再び息を吹き返した感のある『アメトーーク!』の“今”とは。 【上半期ブレイク芸人TOP10】『今年が大事芸人2020』で爪痕を残した(!?)コンビもランクイン ■オリジナリエーターゆえに起こるマンネリ化との戦い  『アメトーーク!』と言えば、“括りトーク”という番組形態を確立させ、独自のマニアックなアプローチでさまざまな人気企画を発表。他局からもその動向が注目されているバラエティ番組だ。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系/1985~1996年)の頃からある“ひな壇”をブラッシュアップ、フォーマット化して定着させた立役者とも言える。  最初に“括りトーク”が脚光を浴びたのは2004年のメガネを掛けた芸人を集めた「メガネ芸人」だった。この後「ガンダム芸人」「家電芸人」も話題になり、とくに「家電芸人」は土田晃之や徳井義実、細川茂樹などの新たな一面を発掘。その後は「CoCo壱番屋芸人」「餃子の王将芸人」「天下一品芸人」など外食・食事に関する括り、「エヴァンゲリオン芸人」「ジョジョの奇妙な芸人」などアニメや漫画をテーマにした括り、「黒沢ナイト」「椿鬼奴クラブ」「RG同好会」など芸能人について語る括り。これらを収録したDVDも人気を博し、現在45巻まで発売されるなどの大ヒットとなった。  こう書くと、同番組は順風満帆だったかに思える。しかし2012年の同番組プロデューサー兼総合演出・加地倫三氏のインタビューによれば、「去年(2011年)の11月くらいにちょっとヤバイなって。僕の中で終焉が見えたというか」と吐露。「遊んでいるだけでいいキャリアの番組では無くなってきたなという感覚はあります」と、超人気番組になってしまったがゆえの“息苦しさ”を話していた。 「同番組も長寿番組ゆえの宿命をまぬがれなかった」と話すのはメディア研究家の衣輪晋一氏。「2007年頃からでしょうか。出演芸人がいつも同じ顔ぶれでマンネリを感じるといった声が挙がり始めたのです。フォロワー的番組も多く作られ、フォーマットそのものの新鮮さが失われることによる経年劣化も。ほか、アニメや漫画の括りでは視聴者がよりコアな内容を求めるようになり、出演タレントが“にわか”とSNSで叩かれる現象も見られました。オリジナリエーターだからこそ期待のハードルが上がりきっていた。その弊害でしょう」

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