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異例の夏、水難事故多発 コロナ下“監視の目”届かず 千葉海保「遊泳控えて」

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千葉日報オンライン

 新型コロナウイルスの影響で今夏、千葉県内全ての海水浴場が不開設となったが、マリンレジャー目的で海岸を訪れる人が後を絶たない。県南部では今月7~9日、水難事故が多発し、遊泳中の死者も出た。ライフセーバーらによる監視の目が少ない異例の夏に加え、台風シーズンも到来する中、千葉海上保安部などはパトロールを強化して海水浴を控えるよう呼び掛けている。  新型コロナ感染防止のため、今夏は県内の19市町村にある海水浴場計61カ所の開設が見送られた。ライフセーバーや監視員が常駐していない中で海に入るのは危険が伴うため、県や各自治体は遊泳自粛の要請を続けている。  同保安部などによると、今夏は例年ほどではないものの、海水浴をする人の姿が見られる。高速道路が整備され東京都内などからもアクセスが向上、県南部の海岸周辺は休日に交通渋滞が発生している。  同保安部の集計(速報値)によると、7~9日に県内の海岸で12人がマリンレジャー中の事故に遭った。このうち遊泳中は7人、サーフィン中が3人、釣りをしていた人が2人だった。死者は3人、うち2人が遊泳中だった。  鴨川市の東条海岸では8日、1人で泳いでいた人が溺れて亡くなった。9日には館山市の見物海岸で、海水浴をしていた男性が行方不明になり、救助後に死亡が確認された。二つの現場は例年海水浴場が開設されない海岸だった。

水上バイクとの接触事故も懸念

 今夏の海水浴場開設が見送られた海岸での遊泳中事故も発生している。監視の目が行き届かない海。同保安部は「今年はいつもの夏とは違う」と警告を発する。海岸に打ち寄せられた波が沖に戻ろうとする「離岸流」は流れが強く危険。台風に伴う高波も警戒が必要だという。  また、遊泳区域が設定されないため、遊泳者と水上バイクが同じ海域に混在し、接触事故の発生も懸念されている。同保安部航行安全課の担当者は「海水浴を控えて命を守る行動を。波が高い時は海に近づかないで」と呼び掛けている。

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