「妻には言わないでほしい」 口論の引き金は”支払われなかった740万円の手付金” 小学校教員の妻(当時35)を殺害した罪に問われた夫(42) 事件直前にマンション購入めぐるトラブル
■結婚後、夫婦仲が悪化した 今年10月2日、白の長袖のTシャツにグレーのスウェットで入廷した渡辺被告。 夫婦関係について、「長男の誕生後、2人の子供の育児や家事を放棄したうえ、ことあるごとに被告人を罵倒するようになった。事件の約1年前からは週に2~3回以上、深夜に2~3時間くらい正座させられ、『結婚しなければよかった』『子供のお前の育て方が悪い』などと一方的に罵られていた」と話した。 弁護士:「結婚当時の夫婦仲は?」 渡辺被告:「喧嘩もしないくらいうまくやっていたと思います」 弁護士:「夫婦関係が悪化したのは仕事を辞めさせられた5年前くらい?」 渡辺被告:「著しく悪くなったのはその辺りだと思います。子供が生まれて妻が育児を続けるのが難しくなって、私が出社すると(自分が)育児をしなきゃいけなくなるので、私を出社させないようにしていました」 弁護士:「どうして仕事を辞めるように言われた?」 渡辺被告:「私が家にいないと(保育園への)送り迎えとかをやらなきゃいけないので、私が出社するのを拒んだと思います。 最初は私が(保育園に)送って、妻が仕事から帰ってきてから面倒をみるという形でしたが、私が帰ってくるまでの間も子どもの面倒を見たくない、ということで私が出社することを望みませんでした」 弁護士:「被害者は育児を手伝っていましたか?」 渡辺被告:「全くではなくて、子供と2人きりになるのを極端に嫌う感じです」 弁護士:「どうして2人きりを嫌う?」 渡辺被告:「子供の世話をしなければいけないから」 弁護士:「そのことを直接聞いたことがある?」 渡辺被告:「はい。『私は親に世話をされていないから子供への接し方が分からない』と言っていました。」 2018年に第2子である長男が生まれると、「妻はより子育てをしなくなり喧嘩が多くなった」と主張した。 弁護士:「仕事にも行けなくなる?」 渡辺被告:「はい。インターネットの仕事なので、家でできる範囲では自宅でするようになりました」 弁護士:「出社できない理由は会社に説明した?」 渡辺被告:「妻が育児をしないということは恥ずかしくて言えないので、私の体調が悪いというふうに言っていました」 弁護士:「出社できないことで給料に変化は?」 渡辺被告:「少しずつ減っていく形になりました」