“まん延防止”と動き出す「見回り隊」6万軒 大阪
All Nippon NewsNetwork(ANN)
5日から大阪、兵庫、宮城の3府県で「まん延防止等重点措置」が適用されます。 ▽大阪、6万軒で「見回り」へ 4日(日)、大阪の新規感染者は593人、“宣言”が解除された後大きくリバウンドしています。来月5日までの1カ月間行われる「まん延防止措置」‥飲食店には「午後8時までの時短」や「アクリル板の設置」、「マスク会食」していない客に退店を求めることなどが“義務化”されます。吉村知事が強く訴えるのは“マスク会食”ですが、現実味はあるのでしょうか。 飲食店スタッフ「一応(マスク)つけてくださいよっていうのはもちろん言いますけど、飲んでる途中ではずしている人に、『はい今付けて!』みたいな、そんなんはよう言わんかなぁ」 アクリル板についても‥ 飲食店スタッフ「アクリル板やとちょっと辛いですね。あのシートじゃあかんのですか?あのピラピラの。ピラピラやったらギリいけるかな」 府の要請に、こんな疑問の声もあります。ある飲食店では去年11月、感染対策のために1000万円以上かけて高性能の換気システムを導入しました。ところが今回、換気を促すための「CO2センサー」設置の要請があったのですが… 店長「一番は換気しなくていい設備なんで、その一つの目安としてCO2が増えてますよ、換気しましょうというのはこのお店の設備ではいらないので」 また、こちらでもアクリル板の義務化について‥ 店長「うちはスタッフが最後の〆まで料理しますんで、そこにこういうアクリル板を置いてしまうと事故や危険がついてくるので、難しいのではないかと思います」 大阪府と市は、5日から「見回り隊」を組織し、市内に約6万軒ある飲食店の調査を開始します。要請に従わない場合は、命令となり、最終的には20万円以下の過料を科すこともできます。 吉村知事「1店舗1店舗を見回って、飲食の場が今より感染対策に強いということをより徹底していきたいと思います」 ▽「見回り」実施中の山梨 山梨県は去年6月、独自に「やまなしグリーン・ゾーン認証制度」を作りました。一度“認証”して終わりではありません。その後も県が、何度も現地調査を行うのです。 県の担当者「県が直接認証しリスクを負うことによって、業者、県民の皆様と一体となって感染症対策に臨めるということで、このようなことを始めています」 山梨県内にある飲食店や宿泊施設は5700軒以上。その内、認証されているのは4449軒で(4月2日時点)、全体の8割近くにあたります。 ▽山梨県の「見回り」に密着 この日も県の担当者は、申請があった店を一軒一軒訪ねます。 調査員「こんにちは…」 築75年の古民家を改装したこちらのカフェ。早速、チェックが始まります。 調査員「もしこれで4名座っていただきたいっていう状況があるようでしたら十字のパーティションにして頂きます」 「グリーン・ゾーン認証」を取得するためには、「アクリル板の設置」や「席の間隔」など39の項目を全てクリアしなくてはいけません。 調査員「1m80cm程度ありますので問題ないかと思います。」 店主「よかったです。」 順調にチェック項目をクリア、しかし思わぬ指摘も。 調査員「このスリッパ共用されますよね」 店主「はい」 調査員「対策としては紙スリッパだったりを用意していただいて、コストはかかってしまうんですけど」 店主「例えばトイレのスリッパは私の中で盲点で、紙スリッパをちょっと今検討して、改善するようにと思っているところです」 「グリーン・ゾーン認証」の取り組みで、感染者を抑えてきた山梨県ですが‥ 県の担当者「第4波が懸念されている状況ですので、山梨県では改めて認証施設に対して4月5日月曜から一斉訪問します」
テレビ朝日