【今日はニャンの日】2020年11月3日 第59回アメリカ大統領選挙投開票日――分断の進むアメリカだが、誰に決まっても「従属ジャパン」は変わらない
◼︎日米関係の原点――1枚の新たな「御真影」 多様性のアメリカと同質性のジャパン。 そもそも価値観も生き方も大きく異なる。 しかし敗戦日本は漠然とアメリカに盲従し続ける。 マッカーサーの実験国家ジャパンは戦場に兵一人出すこともない。 平和を空気のように吸い脅威を感じることもなく生きる。 世界各地の血なまぐさい戦争を遠い世界の出来事として眺める。 「対米従属」は政治家と役人の仕事だ。 言われてやるのではなく、気をきかせて自主的にやることが肝要だ。 小中学生が本土決戦のための壕を掘った。 女学生が軍需工場で働き、薙刀で訓練した。 教師や町内会の大人が若者を絶望の戦場に送り出した。 沖縄を焼き尽くされ、東京を焼き尽くされた。 広島と長崎に原爆を落とされた。 厚木飛行場に降り立ったグラサンとパイプの将軍は、直立不動の現人神(あらひとがみ)の横で、ポケットに手を突っ込んで記念撮影。 このときからアメリカとアメリカを象徴するものが日本人の神々となった。 燃えよ一億火の玉はみんなでアメリカ教徒になった。 マッカーサーに自分を売り込む直訴の手紙を送った。 これが日米関係の原点だ。 恭順の意を示し、辺境を守り、貢物を供している限り、侵略され略奪されることはない。守ってくれるらしい。ただし勝手な真似はしてはいけない。 自由は制限されている。 請求書も回ってくる。 日本の上にはアメリカがいる。 アメリカ合衆国大統領はマッカーサー元帥よりもずっとえらい。 その上には神がいる。 ゴッド・ブレス・アメリカ。 ◼︎アメリカによる永久占領からの脱却方法 歴史はつねに不均等なタイミングによってつくられる。王と奴隷、宗主国と属国はタイミングの違いがつくりだす。真珠湾攻撃をやらかしたがために、ジャパンは永久にアメリカに占領されたままなのか。国土領空領海を明け渡し、経費も出し続ける永遠の敗戦国なのか。 74年前の今日、1946年11月3日、日本国憲法が公布された。 日本国憲法第9条において戦争の放棄をうたった日本は、いまのところ平和だ。アメリカからは何度も何度もアメリカが始めた戦争への派兵を求められてきた。そのたびに、お金で解決してきた。もうそのお金も無い。 新しいアメリカ大統領は日本に何を求めるのか。 平民ジャパンに大統領選挙の投票権は無い。 しかし、それは向こう岸の花火大会でもない。 その証拠に、新しい大統領がいつ誰になっても、その人がボタンを押せば、日本各地にある核ミサイルが一斉に飛び立つ。 その時、敵基地からもこちらに向けてミサイルが撃たれる。 我々は戦うことなき防人となる。 アメリカによる永久占領からの脱却方法は議論すらされていない。 在日米軍をハッキングすることができれば「半年は暴れて見せる」と山本五十六なら言ったかもしれない。 いや、もう一度やったら今度こそ絶滅する。 平民ジャパンにそんな蛮勇は無い。 逆転の発想の一案は、日本人を大量にアメリカに移民させることだ。 アメリカの学校に行き、アメリカ人と結婚し、米国市民権をえて、毎週教会に行く。子女を兵役につかせる。アメリカに対するコンプレックスも無くなる。混血も進めて日系人の人口を増やせば、アメリカの国内政治に多少の影響力を行使できる。 もう一つは、日本を正式に51番目の州にすることだ。 自衛隊はアメリカ最大最強の州兵となる。そして州民を共和党と民主党のちょうど半分ずつに分ける。そうすれば、スイング・ステート(激戦州)として、大統領選挙でキャスティングボートを握れる。 最初の州知事候補には「州民ファースト」で、ロックダウンも躊躇なくできる小池百合子がよいだろう。 州知事はアメリカ合衆国大統領選挙に出馬できる。 彼女なら、きっとやってくれる。■
文:猫島カツヲ