「藤浪は日本でも契約したい球団がおそらくない」NHK解説者が指摘する、藤浪晋太郎30歳“戦力外通告”の現実「阪神がどうするか…」MLB日本人投手の明暗
NHK解説者の武田一浩氏(元日ハム、ダイエー、中日、巨人)による大谷翔平の7月総評。大谷の投手としてのリハビリと展望から、日本人MLB選手まで話が及んだ【全2回の後編/前編も公開中】。 【最新写真】「さみしい…」米マイナーで投げる30歳藤浪晋太郎の今…&「見逃してない?」大谷33号、34号特大ホームラン写真「かっこいい」バットフリップも話題に ◆◆◆ 三冠王や40-40(40本塁打以上と40盗塁以上の同時達成)を狙える位置にいる今シーズンの大谷翔平。打棒の一方で、大谷は徐々にピッチャーとしての練習も開始している。現地時間7月26日には、アストロズ戦の試合前にトミー・ジョン手術後最長の36.6メートルの距離でキャッチボールを行なっている。ピッチャー大谷の復帰について、武田氏はこう述べる。 「今季の登板はないですが、ワールドシリーズの時期には試合で投げられるまでになるんじゃないでしょうか。ただ、僕は来年は大谷をクローザーにしてくれないかなと思っているんです。ドジャースはケンリー・ジャンセン(現レッドソックス)以降、クローザーらしいクローザーがいないんですよ。なので、1日置きにリハビリを兼ねてクローザーをするのがいいんじゃないかなと。現実的には、8回までDHで出場しつつ、ベンチから離れたブルペンで肩を作ることはかなり難しいけど、僕が監督だったら本人に提案しちゃうね」
「千賀、何やってんだ…」
また、前回の連載では「千賀、いつ投げんだ?」と武田氏はホークスの後輩、千賀滉大(メッツ)を気にかけていた。千賀は昨シーズン、12勝を挙げたが、今年は右肩を痛めて開幕からローテ入りできずにいた。しかし、7月26日、ケガから復帰し、ブレーブス戦で今季初先発登板。結果的に6回途中2失点で、日米通算100勝となる今季1勝目を果たしたものの、守備で左ふくらはぎを負傷し、緊急降板した。後の報道によると重傷と判明し、今季の復帰は絶望的だという。こうした千賀の現状に武田氏は、檄を飛ばす。 「まだ31歳と若いのに、ふくらはぎを肉離れしてる場合じゃないよ。何やってんだよ。ふくらはぎの肉離れは、癖になり、選手寿命が縮まると言われているんです。メッツも地区3位につけて、これからだというときなのに」 現役時代、連投に連投を重ねた武田氏もウォーミングアップを入念にするなどして、ふくらはぎの肉離れには気をつけていたものだという。ちなみに、千賀はソフトバンク時代もケガで戦線を離脱することが少なくなかった。千賀のケガが多い原因を武田氏は指摘する。 「彼は出力が上がりすぎて、体を壊すんだと思います。もともと、軽く投げられるタイプではなく、全球全力で投げるタイプですからね。調子が良くて腕が振れすぎると肩が痛くなったりするんです。抜いて投げろとは言いませんが、所々で出力を抑えながら投げることを覚えないと、やはりケガをするんです」
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