【ジャパンC】三英雄並び立たず?データから1頭切るならコントレイル
いよいよジャパンカップ
マイルCSが終わったその夜、この原稿の仕上げへと取り掛かったのだが、その前にレースを見直してみた。勝ったグランアレグリアは発馬が決まったのもあって、スプリンターズSより位置取りが前。直線でライバル達にフタをされたのはさておき、今回の流れだとスプリンターズSと同じ位置取りだと届かなかっただろう。 【競馬永久保存版】単勝が一番儲かる馬券!?回収率UP ローリスク・ハイリターンな買い方(1/2) ルメール騎手の騎乗を見ていると「先行馬」「追い込み馬」という概念ではなく、「そのレースで勝てる位置取りはどこか」だけを意識しているのではないかと思われる。お見事でした。それにしてもルメール騎手、アーモンドアイといい、このグランアレグリアといい、既存の鉄板データをことごとく撃破してくれますね……。 今週は11月29日(日)に東京競馬場で行われるジャパンカップ。1週前登録を見て何に驚いたかといえば、外国馬の名前があったこと。以前にJRAの関係者が「今年は外国馬の参戦は難しいのではないか」と言っていたので、てっきり受付すらしていないものと思っていた。さすがに2年続けて外国馬の参戦なしでは、「ジャパンカップ」の名称を「全日本選手権」に変えた方がいいのでないか、とか思ったりしていたところ(冗談です)。とにもかくにも、この大変な状況でよく来てくれたものである。 とはいっても、今回の注目はその外国馬ではなく、3頭の三冠馬であることは間違いない。あくまでデータを利用して勝ち馬を探していくのがこのコーナーの趣旨なのだが、今回ばかりは3頭に焦点を当てて、どの馬が最も好走する可能性が高いのかもまた、同時に進めていきたい。
3歳馬有利、だが…
菊花賞の時期を11月から10月に移動させた理由は、確かジャパンカップへ3歳馬の参戦を促すためだったような記憶があるのだが、ここ10年で菊花賞→ジャパンカップのローテーションを取った馬は5頭だけ。これなら、元の時期に戻して菊花賞→有馬記念ローテーションを確立させた方がいいのではないかと思う。 それはさておき、ジャパンカップで最も勝率、連対率がいいのは、実はその3歳馬。出走頭数は4歳馬の半分だが、連対数はほぼ同じ。次いで4歳、5歳となり、6歳以上は連に絡んでいない。 では5歳のアーモンドアイが最も不利かといえば、そうではない。3歳牡馬、3歳牝馬、5歳牝馬に細かく分けてみると、最も厳しい数字が出たのは3歳牡馬で【1-1-1-12】。一方の3歳牝馬は【2-2-0-7】で連対率が36%を超える優秀な数字。5歳牝馬はサンプルが少なく【1-0-0-2】。性別で見ると牝馬が牡馬を圧倒しているデータがあるので、ここではデアリングタクト、アーモンドアイ、コントレイルの順とする。